Pocket

この記事は約 10 分で読めます。

じつは栄養満点!~「雑草」と呼ぶのはもったいない!

ヨモギ

春の野草の代表ともいえるヨモギ。春になるとよくおばあちゃんがヨモギを摘んできて草餅を作ってくれるイメージがありますよね。

そんなヨモギは、とても薬効性が高く「薬草」とも言われますね。食べるだけではなく、お茶にして飲んでもいいし、傷口に(手で軽く揉んで)当てることで傷口を癒してくれたりもします。その他、お灸やアロマとして活用されていたり、草木染の材料としても使われます。

男の子(まる)

うちのママも、僕が外で転んで切り傷ができたりしたら、ヨモギを探してきて揉んで傷口に当ててくれるよ!

そんなヨモギには効能がたくさん!

豊富に含まれている栄養素としては、ビタミン、ミネラル、食物繊維など。食物繊維が多いので「整腸作用」が期待できます。また「クロロフィル(葉緑素)」という成分も豊富で、これにより体にたまっている老廃物や悪玉コレステロールなどをが排出されるため、血がきれいになる「浄血作用」もあるのだとか!

食べる場合は、出始めの新芽(柔らかい部分)がいいです。新芽であればアク抜きしなくても食べられます。ある程度大きくなっている場合は、茹でるときに重曹を(お湯2ℓに小さじ1程度)加えてアク抜きをした方がいいですね。茹で時間は1~2分程度で大丈夫です。

繊維が多いため細かくするのもなかなか大変ですが、その分栄養も満点! 団子などのお菓子、その他さまざまな料理に加えて使いやすいのはやはりペースト状にしたもの!  包丁である程度細かく切ってから、すりこぎやフードプロセッサーでペーストにしていきます。これは冷凍保存もできて便利です。

あとは、やっぱり、そのまま天ぷらでもおいしいですよね。

※ただ気をつけたいのは、道路わきや公園に生えているものは、除草剤がまかれていたり、犬や猫のおしっこなどがかかっていたりとする可能性があるということ。

なので、自然豊かな(人工の手入れが入っていない)ところのものや、自分の家の庭(除草剤などを撒いていなければ、)のものなど、安全性が確認できるものを採取するようにしてください。

タンポポ

「たんぽぽ」はあまり食べるイメージがないかもしれませんが、じつはヨーロッパの方では「食用」としてメジャーなんですよ。しかも、花、茎、葉、根と、全て余すことなく食べられるんです!

女性(笑顔)

そうなの!すごいわね。あ、でも、確かに「たんぽぽコーヒー」ってあるわよね、あれは根っこだったわ!

そうなんです!たんぽぽの根っこで作られる「たんぽぽコーヒー」や「たんぽぽ茶」はノンカフェイン飲料として近年注目を集めています。また、たんぽぽの根は生薬ともされ漢方にもなっているんですよ。そして、根だけでなく他の部分にも効能はたくさん!

たんぽぽは、体にこもった余分な熱を冷ます作用があります。解毒して熱によるしこりを小さくするので、乳腺炎などにも効果的と言われます。また体にたまった余分な水分の代謝も促すので、排尿困難を解消する働きもあります。

豊富に含まれている栄養素としては、ビタミン、鉄、カルシウムなど。花が咲く前の柔らかな葉を摘んでサラダなどにすると、ほのかな苦みが生きておいしいですよ。もちろん花を天ぷらにしてもおいしいです。

※そしてヨモギや他の野草同様、除草剤や犬や猫のおしっこなどのかかっている可能性のないものを採取するようにしてくださいね。

ぺんぺん草

ぺんぺん草も食べられるんですよ! 別名を「ナズナ」といいます。

女性(ポイント)

そっかぁ。「ナズナ」って、七草にあるわね!  でも「ぺんぺん草」っていうと食べるイメージはなくなっちゃうわね。

そうそう、春の七草の一種です。(「セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロ」の7種類ですね。)ナズナは、春に乱れがちな肝機能を正常化してくれ、胃腸の働きを高めて水分代謝を促してくれるため、むくみ解消などの作用があります。

また栄養素としてはカルシウムやビタミン、食物繊維が豊富です。ただ注意点として、子宮を収縮させる作用もあるそうなので妊婦さんは食べないほうがいいようです。

ナズナはとてもあっさりしていてクセがないので、生でサラダにしてもいいし、湯がいてお浸しでもおいしいです。そしてやっぱり天ぷらもおいしいです。

※そして他の野草同様、除草剤や犬や猫のおしっこなどのかかっている可能性のないものを採取するようにしてくださいね。

カラスノエンドウ

カラスノエンドウも食べられるんですよ! マメ科の植物で、昔は食用としても栽培されていたようです。ビタミンの他ポリフェノールや精油成分も含んでいて、便秘改善や疲労回復、イライラの解消などの効果もあるといいます。

こちらもぺんぺん草同様、クセがなくあっさりとしているので、お浸しなどでもおいしくいただけるし、やっぱり天ぷらもおいしいです。

クックパッドでも、「カラスノエンドウ」レシピ、意外にたくさん出てきますよ!ぜひ検索してみてくださいね。

女性(笑顔)

へー、ただの「雑草」としか思っていなかったわ。クックパットで調理法が検索できるなんて、びっくりね!

※そして他の野草同様、除草剤や犬や猫のおしっこなどのかかっている可能性のないものを採取するようにしてくださいね。

つくし

つくしも食べられます。つくしにはフラボノイド系のポリフェノールが含まれているため、抗がん作用ヤ老化防止効果が期待され、また花粉症対策にもなる、とも言われています。

また、ビタミンやミネラル、食物繊維が豊富で、なかでもカロテンやビタミンEは他の野菜に比べてもトップクラスの含有量なんだとか。そのためアンチエイジング効果もいわれますね。

ただ、大量摂取は厳禁とされています。「アルカロイド」や「チアミナーゼ」という大量摂取により人体に悪影響を及ぼす成分が含まれているためです。とはいっても、春の山菜を楽しむ程度の摂取は問題ないですよ。

つくしは採取したらできるだけ早く下処理をするといいでしょう。まずは茎についているハカマは(食べる際に硬くて食べずらいので)取り除きます。そして水でよく洗ったのち、さっと茹でます。その後水にしばらくつけておくことでアク抜きができます。

佃煮でもおいしいし、さっと炒めるだけでもおいしいです。こちらもクックパッドに意外とたくさんレシピが出てきますよ。

※そして他の野草同様、除草剤や犬や猫のおしっこなどのかかっている可能性のないものを採取するようにしてくださいね。

菜の花

「菜の花」はお店でも売られていたりしますよね。 「菜の花」とはアブラナ科アブラナ属の花の総称で、花びらが4つで十文字に開くものはすべてそう呼ばれます。なので、ナタネ、カブ、ハクサイ、キャベツ、ブロッコリー、カラシナ、など種類もたくさんあるんですよ。若い茎菜が食用となるときには「アオナ」、蕾や若芽などが食用となるときには「ナバナ」と呼ばれたりもします。

栄養価としてもカロテンは非常に多く、ビタミンやミネラルも豊富です。春に不安定になりやすい肝機能を整えて、のぼせやめまい、イライラなどを抑える効果があるといわれます。また、血行を改善して老廃物を排出するので、炎症や吹き出物などの肌トラブルにも効果的ともいわれます。

※そして、こちらも自然のものを採取する場合は、除草剤や犬や猫のおしっこなどのかかっている可能性のないものを採取するようにしてくださいね。

視点を変えれば「雑草」ではなくなる!?

私たちが普段「雑草」だと思っているものも、じつはこんなにも薬効性が高く、食用していけるものなんですよ。

女性(腕組み)

「雑草」と「薬草」と「作物」の違いはどこにあるのかしら?

じつは、その明確な区別はないといいます。私たち人間が、自分たちにとって都合の悪いものを「雑草」と呼び、自分たちにとって都合のいいものを「薬草」と呼んだり「栽培作物」として栽培しているだけなんだとか。

見方を変えてみよう!

日本には、春になると山菜や野草などの自然のもの(特に苦みのあるもの)を食していく習慣がありますよね。これは冬の間にたまった毒素を排出するために昔から引き継がれてきた知恵です。「自然の恵みに感謝し、自然とともに暮らしていく。」まさに「和の心」ですよね。

しかし現代では、そういった「心」が薄れてきてしまっています。そして、自分にとって都合の悪いものは排除しようとする。厄介者扱いをする。という傾向があります。

でもじつは、こうやって「雑草」と呼ばれる一つ一つの「野草」を「食べる」という視点から見てみると、自分にとってすごくプラスな部分が多いことに気づきませんか?

女性(笑顔)

確かに、そうね。

私は子育て支援サークルをやっていて、毎年、春になると農家さんと一緒に「野草つみイベント」を企画して行っています。その参加者さんがくれた感想がとても素敵なのでご紹介させてください。



「ぺんぺん草初めて食べました!子どものこころを忘れて、最近では抜いても抜いてもはえてくる、迷惑な雑草扱いしてましたが、実はこうやって食べられるとわかると、ただの「雑草」から、ひとつひとつの名前に興味が湧き、良くみれば可愛い姿をしていることに気づきます。

よもぎとか、つくしとか、なのはなもそうですが、春のものはちょっと苦味があったりしますが、その苦味成分は冬の間にたまった体内毒素や老廃物を排出してくれるそうです。昔のひとは旬のものを食べることで自然とそういうことをしてきたのですね。自然っていうのはうまいことできてるんだなぁと思います。

わたしも子どもたちも、「旬のものを摘んで、調理して、食べる」この一連の流れを五感をフルにつかって経験でき、本当に貴重な体験でした。

現代では、やりたくても、そのへんの草は除草剤が撒かれてるかもしれないし、毒性のあるものを間違って食べてもいけないし、なかなか自分一人ではやらせられないもの。だから、今回のような企画はありがたく思います。」


こんなふうに、「雑草だと思っていたもの」も、「その様々な効能」を知ることでちょっとイメージが変わったり、(安全とわかる範囲で)食べてみることで感じる何かがあったりする。そういう感覚って大切にしたいですね。