Pocket

この記事は約 13 分で読めます。

発達障害治るのか、治らないのか」そんな疑問も多いようですよね。

しかし実際のところ、脳というのはまだまだ未知なことが多い臓器。そこに対するはっきりとした答えはないと思います。

でも、発達障がいの症状が改善していった実例はいくつかあります。はっきりとしたエビデンスはありませんが、少し希望のもてる話なのでご紹介しますね。

こちらの本にて紹介されている実例です。↓

書籍「食べなきゃ危険!」

こちらの本には、現代食品に不足している「ミネラル」の現状と、NPO法人 食品と暮らしの安全基金 で行った「天然だし」を用いて様々な疾患が良くなるかどうか?のモニター調査の結果が載っています。

そしてその実例は驚くものばかり!症状の改善がみられた件数の多さにもビックリさせられます。

中でも、発達障がいで最初のモニター例になったという「アスペルガー症候群のこうちゃん」の劇的な改善例には目を見開いてしまいます。 そして、その実例を読み「取り組んでみたい!」と始めた別のアスペルガー症候群の小学生、中学生の実例が続き、そこに「高機能自閉症」や「広汎性発達障害」と診断名がついているお子さんや低体温や偏食のお子さんの改善ケースも続きます。

また、「引きこもり」「過敏症」「反抗期」「家庭内暴力」などの問題に直面していたお子さんたちにも改善が見られたそうで、その他、お子さんの成績がアップした!等という実例もずらりと並んでいます。続けて、大人たちの「うつ病」「冷え症」「リウマチ」「アトピー」等の改善例も載っています。

女性(笑顔)

そんなに多くの問題の解決の糸口になるなんて、すごいわねー。

今回は、その中でも特に印象的な実例、【こうちゃん、奇跡の回復~アスペルガー症候群に希望が】 をご紹介しますね。

『こうちゃん、奇跡の回復~アスペルガー症候群に希望が』

こうちゃんとお母さんの日々の苦悩

(写真はイメージです。)

強いこだわり、強い不安感、パニック、集団への不適応、微細運動障害(手先を動かす動作が苦手)・・小学2年生のこうちゃんは、6歳の時に「アスペルガー症候群」と診断されたそうです。

「アスペルガー症候群」とは、「発達障がい」の一種で、人間関係をスムーズにする分野に滞りがあるために、相手の気持ちを読み取ることができなかったり、その他、こだわりや不安感の強さ、不器用さも併せ持つといった特性があります。

こうちゃんのご家族も・・

登校を渋る我が子を学校に送り届けては、廊下でパニックを起こされ泣き叫ばれる。周囲の冷たい目線に耐える日々。その時その時をやり過ごすことで精いっぱいの状態が延々と繰り返され、一時も気持ちは休まらず、疲れ果てていたお母さん。

また、こうちゃんにはひどい偏食にもあり、それがまたお母さんを苦しめます。

基本メニューは、朝はポテトチップスかウインナー。昼の給食はほとんど残し、夜はカップラーメンかチキンナゲットというもの。カップラーメンの「かやく」を取り除くほど、野菜は大嫌い。

しかし、気分が荒れているときは一切何も口にしないような状態だったので、カップラーメンであっても食べてくれればいい。というのが両親の思いだったといいます。

女性(頭をおさえる)

そんな‥  それは、相当大変な毎日よね‥

そうですよね。こういった毎日は、こうちゃんが2歳前後から始まっていったそうです。幼稚園でも集団生活でのトラブルや本人のパニックや苦悩が絶えず、親子共々疲れ果て、余裕のないぎりぎりの日々。

そして、それは診断名がついても、クスリを服用しても、毎日の暮らしは何も変わらなかったのです。

「ミネラル補給モニター」実践により起きた変化

そんな状況の中、ワラをも掴む思いで始まった【 「天然だし」を用いてのミネラル補給モニター 】の実践。

「天然だし」の使用は、朝食のウインナーに少量ふりかけたり、カップラーメンに少量加えるなど、日ごろの食生活を変えずに始められたといいます。

そして、こうちゃんに少しずつ表れだした変化

モニター二日目には、風邪気味だったこうちゃんに食欲が出て、今までにない早さで体調が回復したことにお母さんは驚きます。

「この一週間、体調を崩しても回復が早く、本人も気分が荒れることも少なく、比較的落ち着いて過ごすことができた。」と、モニター開始からの一週間を振り返ります。

そして一番の驚きは、パニックを起こさなくなったこと。それまでは自分の思い通りにならないことがあると大泣きして暴れ、そのままパニックになることが多かったそうですが、「天然だし」の摂取を始めてからは、思い通りにならなくても、自分で自分の気持ちを落ち着かせることができるようになっていったといいます。そしてパニックを起こす頻度もぐんと減ったのだとか。

そんな「ミネラル補給モニター」は一週間という期間で終了したのですが、お母さんはその後もこうちゃんへの「天然だし」の摂取を続けていきます。そして、その後も経過を追って支援は続けられます。

その後の変化はさらにすごいものでした! 次第に味覚が広がっただけに留まらず、気分や意欲が充実していったこと、そして精神面や人間関係にも大きな変化が見られるようになっていったといいます。

「精神面での変化」ではこんなエピソードも載っていました。↓

アスペルガー症候群の特性の一つに「相手の気持ちや状況を想像することが苦手」というものがあります。こうちゃんも、相手の意思などお構いなしに自分の気持ちだけで行動してしまう傾向があり、ましてや、目の前にいない人の心情を想像する等という行為は、それまで全く見られなかったそうなのですが、

モニター開始6日目、毎週欠かさず観ていたテレビ番組の時間に留守にしていた姉のために、番組の内容をメモして姉にプレゼントしよう!という行動をとったそうです。

さらにモニター開始8日目には、父親に「マナーブック」を作ってプレゼントをしたり、母親に「お手伝いカード」を作ってあげたりもしたのだとか。

その「お手伝いカード」には、「おかあさんをよろこばすことができましたか」「めいわくにならなくできましたか」こんな項目が書かれ、それぞれに自分で評価し、母に捺印をもらう。という物だったそうです。

女性(頭をおさえる)

「めいわくにならなくできましたか」って‥ そんなふうに思っていた、ってことよね。 

そう。こうちゃんは今まで、いろいろな場面でお母さんに迷惑をかけてしまっている自分を自覚していた、そんな自分に苦しんでいた。それが読み取れますよね。

男の子(ふーん)

「こうしたくても、できない!」っていうことってあるもんね。

絵でみる心の変化

こうちゃんは、休み時間になると一人で自由画帳を広げ、無心に絵を描くという子だったそうです。そして、こうちゃんの支援に入った国光美佳さんは、色彩心理インストラクターやチャイルドアートカウンセラーの資格を持ち、子どもに自由に絵を描いてもらいながら、ストレスを軽減させ、子ども自らが健全に育つように導くという術をもっている方でした。

そんな国光さんは、毎回こうちゃんに面会するたびに、こうちゃんの絵を見せてもらっていたといいます。そして、そこに表れるこうちゃんの心の声と、その後、目を見張るほどに変わっていく絵の数々に、ものすごい驚きを感じたとも書かれていました。

そんなこうちゃんの絵の変化が、コレ↓

モニター開始 半年前

一度描いた絵を、上から殴り描きするような線で塗りつぶす表現。先行きの見えない不安と、自分の存在すら否定している心情が感じられると国光さん。

こうちゃんの絵には言葉も添えられています。③の「なに!? こんどは」という言葉。

場の状況への適応が難しいために先生から注意されることの多くなる「発達障がい」の子どもたち。この言葉からも、こうちゃんの切迫感が伝わってきます。

モニター開始 直前

運動会の練習などで心身ともに疲れ切っていた時期。粘膜が弱いために秋から冬にかけては風邪を引きやすく体調もままならなかったそう。

いろいろな意味でぎりぎりの状態だったのでしょう。3本の大きなナイフが中央に描かれ、左片隅には目が×になった「にせこーちゃん」。その横には「ひー もうげんかい」の文字。

モニター期間一週間を経て、だし摂取13日目

「ある日、ビームをあびて、こうすけは生まれかわりました」と書かれた文字。ち(血)のかたまり」という文字が一枚の紙に3カ所も書かれている。血の固まりを、今までの自分を脱ぎ捨てることで、新しい自分に生まれ変わった、と読み取れる表現ですね。鋭い目も、笑顔へと置き換わっています。

そして⑥の裏にかかれた⑦の絵。そこには、自分の描いた漫画が売れる、といた将来が描かれていたといいます。

一枚の紙に、過去の自分、生まれかわった自分、将来の夢が同時に描かれたのです。

だし摂取16日目

「いつものこーちゃんとちがうでしょ」
「きんぐこーちゃん」

食も安定し、感情のコントロールもできるようになりつつあり、心身ともに以前よりたくましくなった自分を「キング」と表現したのでしょう。

そして、この絵を描いた5日後には、なんと、「微細運動障害」のために月1回通っていた作業療法も卒業することができたといいます。握力の弱かったこうちゃんでしたが、指先にもバランスよく力が入るようになり、療法士さんにも認めてもらい、治療終了の診断が下りたのだとか。

だし摂取2カ月後

一学期に「見えねーよ」と黒く塗っていた表現から、自ら光を放つ「輝くこうちゃん」へ。180℃異なる自己評価には、目を見張るものがあります。

その後 【食べ物への関心の広がり】

食べられるものが極めて限られていたこうちゃん。これまで食事に楽しみを感じることはほとんどなかったようで、「食」にまつわる絵を描くことは一度もなかったといいます。それが味覚の広がりとともに「食」にまつわる絵も多く描かれるようになっていったのだとか。

その後 【友達への関心の広がり】

以前は、こうちゃんが友達の名前を家で口にすることは一度もなかったそうです。それが体調の安定や気持ちの落ち着きと共に「今日、○○君がこうしてね」と友達の様子を詳しく話すようになり、絵にも、人への関心の広がりが描かれ始めたそう。

その後 【微細運動障害の克服】

新しい環境が苦手だったこうちゃんですが、3年生への進級は順調にスタートし、ち密な表現や立体的な表現が描かれるようになっていきました。これらは手先も自由に使えるようになったことを象徴しており、微細運動障害の克服を意味します。

男の子(まる)

こうちゃんの絵は、こうちゃんの心そのものだったんだね!

こういった一連を見ていくと、「自分の思い通りに事が進まないことに強い不安感や抵抗感を示し、大泣きし逃げ回る子ども。そしてそれに対応しなければいけない周りの大人たち。」という構図ができてしまっていますが、その渦中で一番辛かったのは、子ども(こうちゃん)自身だったのかもしれませんよね。

そして、こうちゃんをこんなにも辛くさせていたものとは、一体何だったのでしょうか?

女性(腕組み)

「ミネラル欠如」が原因だったってことよね、

なぜ「天然だし」で効果が出たのか?

そうですね。こうちゃんの苦しみは、体に栄養がまわっていなかったことによって起きていたのでしょう。それが「天然だし」の摂取により、神経伝達物質を作る酵素にミネラルを補給できたことで、神経症状が良くなっていったのではないか。と著者の小若さんも分析しています。

女性(笑顔)

すごいわね、ミネラル効果!

その「天然だし」って、かつお節や昆布で出汁をとればいい!ってことなのかしら?

こちらのモニター調査で使用した「天然だし」は、イワシと昆布とトビウオを丸ごと「三合わせ」にしてミネラルバランスをよくしてある無添加の液体のものです。

そしてここでのポイントは、魚を丸ごと使っているという部分。脊柱動物の魚は、やはり脊柱動物の私たち人間が生きるのに必要なすべての種類のミネラルを含んでいる可能性が高いのです。

ただ人間と魚では必要とするミネラルの量とバランスが大きく違っているので、日本で昔から使われてきたイワシと昆布に、タイプのちがうトビウオを丸ごと加えて「三合わせ」にしていったのだそう。また液体なので、抽出されたミネラルが溶け込んでおり、体内への吸収が早いともいいます。

女性(ポイント)

なるほど。「天然だし」といっても、種類や配合も重要になってくるわけね!

それで、その「天然だし」はどこで買えるのかしら?

購入する方法も、自分で作る方法もあります。(詳しくは コチラ→「ミネラルたっぷり「天然だし」購入の仕方・作り方」

ミネラルを補給すると同時に、「水煮食品」「リン酸塩使用の食品」「精製油」を意識的に避けていくことも大切になります。そんなポイントは → コチラ を参照して下さい。

まとめ

いかがでしょうか。こんな実例もある、という事実には驚かされますよね。こちらの著者である国光さんもこのこうちゃんの事例は大変な驚きだったといいます。そしてそれが現在の活動の起点になっていると話されます。

また、こうちゃんの実例の他にもたくさん載っている数々の改善例。それらは、どの当事者の方も「以前の私たちのように悩み、苦しんでいる多くの親子に、ぜひ役立ててほしい」という想いから、辛い話を赤裸々に、そして改善の経過を詳細に語ってくださったためにまとめ上げることができたものだとも話されています。

こういった事例をどのように取るかはそれぞれ。ですが、ここから何かを感じ取り、自分の今の何かしらのヒントに変えもらえたならいいな、と思いご紹介しました。もっと詳しく知りたい方はぜひ本を読んでみたり、国光さんや小若さんの出している情報をとってみたりしてくださいね。