この記事は約 12 分で読めます。
子どもの「困った行動」を改善する食事内容とは?
-150x150.jpg)
でも「子どもの食事」って、なかなか親の思うようにはならないのよね・・ 偏食があるとさらに大変よね・・
そうですね。いくら一生懸命作っても、子どもや旦那さんが食べてくれないと気持ちが折れてしまいます。そこで、前項に出てきたような「そば粉ご飯作戦!」や「手作りふりかけ作戦!」になるのです。「少しの工夫」からミネラル摂取量を増やしていき、体で変化を体感していくことが重要になんですよね。
それはお子さんだけでなく、お子さんの変化を見ていく親御さんにも大きな活力を与えてくれます。また一緒にやっていく親御さん自身が、自身の体に変化を感じていくというケースも多いようです。
体の変化というのは、効果が見えてくるまでにはやはり時間がかかります。でも、子どもの場合、大人より早いです。そしてそういった「困った行動」を抱えている子の場合も、比較的早くに効果が見えてくることが多いです。
そして、小野さんが勧めるもう一つの工夫が、「手に取る食品を見直すこと」!
私たちの周りは添加物がたっぷり使われた食品が溢れています。そして、たくさんの添加物を摂るほどに、子どもたちの脳への悪影響も心配されるのです。
なので、まずは子どもの脳に悪影響を与えそうな食品を減らして、伝統的な和食などに使われる食品を増やすことを心がけていくといいのです。
具体的には、「カタカナの食べ物」を「ひらがなの食べ物」に変えていくこと。
「パン」→「ごはん」へ
「ジュース」→「お茶」へ
「スープ」→「みそ汁」へ
「サラダ」→「つけもの」へ
「ファーストフード」→「和食」へ
また上記の図のような置き換えも参考にすると、実践しやすいですよね。
※こちらのサイトの「食材の選び方」 も食材選びの参考にしてみてくださいね。
【 食生活への意識 】17項目のうち「3つ以上」を選んで「1カ月」挑戦してみよう!
以下の17項目のうち、3項目でいいのです! 1カ月実践してみてください。必ず、体に何かしらの変化を感じていけるはずです。
1、元気な旬の野菜をいただこう!
野菜の生命力が一番強くなる美味しい時期を「旬」といいます。夏野菜は体を冷やす作用があり、冬野菜は体を温める作用があったりもするんですよ。
-150x150.jpg)
あー、私、「野菜の旬」をあまり知らいないも・・
簡単にご紹介しますね。↓
<7月~10月>
トマト・なす・ピーマン・きゅうり・オクラ
<10月~5月>
きゃべつ・レタス・ほうれん草・小松菜・水菜・ターサイ・菜の花・ブロッコリー・大根・人参・かぶ・里芋・さつまいも
<ほぼ周年>
もやし・玉ねぎ・じゃがいも・しょうが・ごぼう・アスパラガス・ねぎ・にら
<春のみ>
そら豆・えんどう豆
<春と秋>
いんげん
2、葉野菜もいただこう!
<7月~10月>※真夏の強光を浴びるので強大な抗酸化力をもつ!
空心菜・しそ・モロヘイヤ・ツルムラサキ・水前寺菜・ソバ若葉
<10月~5月>
きゃべつ・レタス・ほうれん草・小松菜・水菜 ※その他、人参の葉、大根の葉、かぶの葉にはカルシウムやフィトケミカルが多い!
3、皮ごといただこう!
野菜のバリアで、ビタミン・ミネラル・フィトケミカルが集中しています。汚い部分は除いて皮ごと調理しましょう。または皮で別料理を作ってもいいですね。
<皮ごと食するのがおススメな野菜>
じゃがいも(古じゃがの場合は皮を剝いた方がいいでしょう)・ごぼう・人参・大根・れんこん・なす・かぼちゃ等
4、生長点こそいただこう!
「生長点」とは、具体的には、人参・大根・葉野菜の葉の基部、玉ねぎ・レタス・きゃべつの芯の部分などのことを言います。スプラウト・間引き野菜は全体が生長点になりますね。
ここは、細胞活性が高く、細胞分裂して生命が生まれる部分なので、ミネラル・フィトケミカルが多く含まれています。
※参考レシピ:「ベジロス」活用で心も体も元気に!①、「ベジロス」活用で心も体も元気に!②
5、栄養を逃がさない調理(生、千切り、煮る、蒸す)
* 生食(山芋かけ、大根おろし、人参ジュース等)は、すぐいただく。
* 生野菜は、千切りなら吸収がいいが、市販のものは、千切り後に水洗いをしているために栄養素が激減しているのでNG。
* 煮物は、健康に重要なフィトケミカルがケタ違いに摂れるが、煮汁が重要!
* 和え物等は、蒸して作るといいでしょう。(栄養が煮汁に逃げないので。)
* 野菜の皮(特に玉ねぎの皮がいい!)や芯、豆類のさや、なすのヘタ等は千切りにしてごく弱火で30分煮れば、汁は極上のフィトケミカルスープ! 製氷機で冷凍保存して、あらゆる料理に加えていくといいでしょう!
※参考レシピ:ベジロススープの作り方

この辺は、ちょっと知っているだけで変えていける部分かもしれないわね!
6、元気な土で育ったおいしい野菜を選ぶ
旬の普通野菜で、3、4、が実行出来たら、次はもう一ランク上の野菜を選べる術を身につけましょう!
土づくりを徹底した(無農薬、無化学肥料の)畑、また、雨・風・紫外線の中で育った露地野菜を選んでいくといいです。
こういった野菜は、栄養価が高く「※硝酸塩」が少ないので、生で数口食べたときの後味がとても良いです。普段から、後味を確かめる癖をつけ、口の残る後味の悪い野菜と後味のいい野菜の違いを覚えていきましょう。
※特に「自然栽培作物」や「EM農法作物」は元気野菜ですね!
7、玄米か分づき米か、豆、雑穀入りご飯にする
親は子(タネ)に大切なものをすべて渡すので、タネはミネラルなどの生命力のエッセンス。この「タネ」に当たるのが、米・雑穀・豆類などです。
米は皮の部分に栄養が集中しているので、白米よりも分づき米の方が栄養価が高いです。家庭用精米機も1~2万で購入できますよ。分づき米であれば普通に炊飯器でも炊けるので難しさもありません。ぜひ取り入れてみてください。
それに雑穀(ひえ・あわ・きび・アマランサス)・小豆・他豆類・麦・黒米などを加えて炊けると、さらに美味しく栄養価も高くなります。
※参考記事:雑穀・分づきご飯の炊き方
8、微生物パワーとつながろう!
俗に言う「発酵食品」ですね。たくあん・ぬか漬け他の漬物・納豆・梅干し・みそなどです。原材料を確認し、添加物のない、自然海塩と原材料だけが表示されているものを選ぶようにしましょう。でも、安いたくあんや梅干しは、着色料(絵具)と調味液につけただけで、微生物代謝物質や有機酸が極少なので注意してくださいね。
きのこも微生物食品になります。自家製豆乳ヨーグルトを作るのもいいですね。
9、母なる海とつながろう!
生命の起源は「海」にあり、海にしかない微量ミネラルもあります。なので、海のものは積極的に摂っていくといいんですよね。
わかめ・昆布・アオサ・ひじき・かじめ・のりなどの海藻類は常食していけるといいでしょう。魚の場合も全体を丸ごといただけるものの方がミネラルを多く摂れるので、いりこ(煮干し)やあご(トビウオ)を頭ごと粉末にして、ふりかけやだしに使っていくといいですね。
塩も、海水からできている「自然海塩」を選ぶようにしましょう。※塩の選び方はコチラ
10、朝はごはんとみそ汁
旬の野菜を皮や芯ごとたっぷり入れてくださいね。そして、みそは無添加のものを選んでください。(※みその選び方 だしも、市販の化学調味料ではなく「天然だし」にしましょう。(※だしの選び方
朝食にこだわらず、「みそ汁を一日一杯」と考えていくといいです。朝、みそ汁を食べなかったら夕食で食べればいいのです。
11、調味料を選ぶ
調味料選びは重要になってきます。本物を選んでいける力をつけましょう。【参照】※調味料の選び方(甘味料)、調味料の選び方(しょうゆ・みそ・食酢・みりん)、調味料の選び方(油脂・ソース・トマト加工品・ドレッシング他・だし他)
12、加工食品を選ぶ
添加物を多用して本来の2倍量に増した食品が氾濫しています。「たんぱく加水分解物」や「アミノ酸等」を使っただけでミネラル含有量が低下します。さらに「リン酸塩」や「pH調整剤等」が残ったわずかな微量ミネラルさえ、その吸収を妨げることになってしまうのです。
加工品選びはむずかしいですが、できれば信頼できる「生協」や「メーカー」、「自然食品店」をみつけていけるといいでしょう。
13、油ものを減らす
揚げ物、油菓子、ドレッシング、マヨネーズ、バター、マーガリン等の油のとりすぎがアレルギーの一因となっています。
「精製油」ではなく「圧搾油」を選んでいけるようになるといいでしょう。オメガ3系の油(亜麻仁油、しそ油、エゴマ油、青魚)を摂ると、他の油の害を緩和します。
また、コーヒー等に加えるミルク・アイス・パン・ケーキのクリームやチョコも安物は「精製油」が主原料なので注意しましょう。
-150x150.jpg)
食材や調味料の選び方っていうのは、ちょっとむずかしそうだわ・・ でも気になっていたから、詳しく見ていってみたいわ!
14、喉が渇いたら、水や家茶
市販のジュースは糖分が非常に多いです。ジュースではなくお茶を飲む習慣をつけましょう。番茶・紅茶・薬草茶(スギナ・どくだみ・柿葉・よもぎ・人参葉)などを家で作っていくといいですね。
ペットボトル飲料ならば、お茶よりもミネラルウォーターを選んでいった方がいいでしょう。冷たすぎるものも避けた方がいいですね。少しぬるめてから飲みましょう。
15、間食・夜食を控える
ご飯の前に菓子・パン・ジュースを摂らないこと。食前は空腹にしておくことで、唾液・胃液が良く出て腸が活性化し、やる気アップ、便秘やアレルギー疾患も改善します。食後のデザートや夜食もできるだけやめましょう。常に「腹八分目」くらいが丁度いいです。
また、コーヒーやココア、バナナ等の熱帯地方で取れる食べ物は体を冷やします。低体温や寝起きの悪さ、その他大半の病気を誘発するので気をつけましょう。
16、ひと口 30回以上噛んで食べよう!
唾液が食物中の毒を90%分解します。消化促進便秘改善、記憶力、視力強化、小食で満腹感効果大にもなります。
30回数えるのは大変ですが、「あ・り・が・と・う・ご・ざ・い・ま・す」を3回言うことで30回になりますよ。実践してみてくださいね。
牛乳やみそ汁等の液体で食べ物を流し込まないのも大切です。食事中は飲み物をテーブルに置かないようにするといいでしょう。めざしや固形野菜など、噛む料理を増やすものも積極的に出していけるといいですね。
17、心から感謝していただこう!
手を合わせ、命をいただけることに感謝して「いただきます」を言ってから食べましょう。その「命」が食卓にあがるまでに生きてきた一生を想像してみましょう。
食事中にテレビを見るのはやめ、食事に集中できる環境を整えましょう。
-150x150.jpg)
「気持ち」も大事なんだね!

なんだか17項目すべてを見ると難しそうだけど、この中から3つを選んで、1カ月取り組んでみればいいのよね! それならできそうな気がするわ!
そうですね。まずはできることを探して、続けてやってみることが大切です。「食事改善ビフォーアフター チェック表」「1週間ごとの食事内容 チェック表」もありますので、必要な方はダウンロードして使ってみてくださいね。
あなたやお子さんの体が元気になっていきますように。
※PDFはコチラ → 「食事改善ビフォーアフター-チェック表」、「一週間ごとの食事内容-チェック表」(「菌ちゃん野菜作り&元気人間作り」より引用)