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「発達障害が食べ物でよくなる!」そんな書籍がいくつか出ていますよね。
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「発達障がい」と「食べ物」って関係があるの?
では、こちらの冊子に紹介されている「本当にあった話」をご紹介します。↓
Contents
「奇跡の食育」シリーズ(美健ガイド社)

こちらの冊子は、美健ガイド社という「3代先の子どもたちのために」をスローガンに「食」や「健康」についての情報を「マンガ本」という形でわかりやすく伝えている出版社で出している「奇跡の食育」シリーズの第2・3・4巻です。
※「奇跡の食育」シリーズ第1巻は給食改革で学校を変えた大塚貢さんのお話になっています。
そして今回ご紹介するのは、発達障がいと診断された幼児のお母さんが、「子どもたちの困った行動」に対して「日々、口にする食事を見直していく」というアプローチ方法を伝え実践している3人の要人に出会っていく、というお話です。
さて、「子どもたちの困った行動」に対する「日々、口にする食事を見直していく」というアプローチ方法とは、どういうものなのでしょうか?
主人公のお母さんが出会っていく人や考え方
主人公の息子さんは、幼稚園でも他の子が楽しそうに遊んでいる傍らでずっとアリの行列を見ていたり、日常生活の中でもこだわりの強さがひどく、土砂降りの雨の中で暴れまわる等の「困った行動」があり、お母さんは関わりに四苦八苦されていたそうです。
そして5才の時には、お医者さんから「発達障がい」と診断され、「あなたのお子さんは一生良くなりません。」「小学校に上がってから大変だからクスリを飲ませなさい。」「クスリを飲ませないなら、うちでできることはありません。」と冷たく言い放たれたのだとか。
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なんだかひどいね、脅されているみたい!!
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でも実際こういう話って多いわよね‥ 私の周りのお母さんたちにもよく聞くわ‥
自分のお子さんが突然「発達障がい」だと診断され、「治りません。」と言われたら、絶望して何も考えられなくなってしまいますよね。そして「クスリしか解決の道はありません。」と言われたら、もうお医者さんに言われるがままに従うしかなくなるのではないでしょうか。
しかし、大人と違って体ができなていない子どもにとって、「クスリ」の影響は大人以上に多大なものになってしまいます。こちらのお母さんもそこでたくさん葛藤していきます。
そんな折、幼稚園の園長先生に紹介され、「食の取り組みにチャレンジしているお母さん方が集まる座談会」に参加することになります。そこで、子どもの食育コーディネーターの国光美佳さんや管理栄養士の小町みち子さん、そして先輩のお母さんたちや自分の子とは雰囲気の違う子どもたちと出会っていくのです。
ミネラルの重要さに気づく!
そして知った日々の食事の重要性。普段何気なく食べているものがミネラルなどの重要な栄養素が決定的に不足していることに、国光さんや先輩のお母さんたちと話していく中で気づかされていきます。
例えば、同じポテトサラダでも、お総菜売り場で買ったものと家庭で手作りしたものとでは、こんなにも栄養素(ミネラル)に差が出ているのだとか↓
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また、せっかく摂った栄養素(ミネラル)を体外に排出してしまう作用がある添加物があること、それはありとあらゆる食品に含まれているという現状も知っていきます。
(→詳しくはコチラ【要注意】食品添加物の「リン酸塩」が体のミネラルを奪ってしまうってホント?)
そして国光さんや小町さんが経験した「食の取り組みによって、状況がよくなり、笑顔が増えていった」という実際例の数々も聞いていくうちに、実際に自分も「食の取り組み」にチャレンジしていこう!と思うようになっていくのです。
具体的な日々の食事の改善方法を教わる!

今現在食べているものに混ぜ込んでみる!
こちらの息子さんは「白いご飯しか食べない」という偏食をもっていたそうです。そこで先輩ママさんに勧められたのが『そば粉ご飯作戦』でした。これは、ミネラル(マグネシウム)がいっぱい含まれているそば粉を混ぜてご飯を炊くという方法です。そば粉の色は白米に混ぜても目立たないので、白いご飯しか食べないお子さんには特におススメされている方法なのだといいます。
また、煮干しやアゴ(トビウオ)、昆布などを粉末にしてゴマやアオサの粉と一緒にした手作りのふりかけを、様々な料理(ごはんの他、カレー、パスタ、ラーメンなどでも)にふりかけていくところから始めるのも、手軽に始められ、受け入れてもらいやすいので、おススメな方法だといいます。
これらは、ほんの少しずつ食べられるものを増やしていき、味覚を広げていく、という方法です。「体にいいから食べなさい!」という無理強いは、逆に「食への拒否感」を生んでしまいまうため、まずは今現在食べているものにミネラルたっぷりなものを混ぜ込んだりふりかけたりするところからはじめていくのです。

ほんとね!それならムリなくできそうだわ!
手に取る食品を見直してみる!
そして小町さんがおススメするもう一つのやり方は、手に取る食品を見直すこと!

私たちの周りは添加物がたっぷり使われた食品が溢れています。そして、たくさんの添加物を摂るほどに、やはり子どもたちの脳への影響も出てきてしまうのです。
なので、まずは子どもの脳に悪影響を与えそうな食品を減らして、和食に戻していくことを心がけていきましょう。具体的には、「カタカナの食べ物」を「ひらがなの食べ物」に変えていくことがいいとされているんですよ。
「パン」→「ごはん」へ
「ジュース」→「お茶」へ
「スープ」→「みそ汁」へ
「サラダ」→「つけもの」へ
「ファーストフード」→「和食」へ

また上記の図のような置き換えも参考にすると実践しやすいので、ぜひ参考にしてみてください。
※またこちらのサイトの「食材の選び方」でも、食材選びのコツを紹介していますので参考にしてみてくださいね。
そこに込められる想い
そして小町さんは、毎日の食事を準備する上で何よりも大切なのは、「そこに込められている我が子への想い」だと話されます。
我が子を想ってかけられた工夫やひと手間。たとえ手作りができなく買ってきたものだったとしても、お皿に盛りつけるというそのひと手間が大事なのです。
「あなたはお母さんが時間をかけて心を込めて料理するだけの価値のある存在なのよ。」というメッセージを毎日の食事に注ぎ込んでいきましょう。それを食べたお子さんは「自分は親に心から愛されている」と感じ取っていきますので。
栄養のある食事をベースに療育を実践している現場へ

そして最後に出会ったのは、そんなお2人と連携をとりながら実際の現場で栄養のある(ミネラル豊富な)食事をベースにした療育を実践している「ゆめの森こども園」の前島由美さんです。
前島さんは、小町さんと国光さんと出会ったことで、園での「食への取り組み」を本格的にスタートさせていったそうです。そして利用者の保護者とともに「食の見直し」を実践していくと、待ち受けていたのは想像をはるかに超えた感動の日々だったのだとか。
見直しをはじめてからわずか1週間で、いつもならパニックになる場面でも何もなかったり、大嫌いだったひらがなの練習を自ら始めたりといった、スタッフや保護者も目を疑うほどの嬉しい姿が次々とみられるようになっていったといいます。
そうやって、たくさんのつらかった子どもたちの笑顔を取り戻していった前島さん、今では自身が発信源となり、全国で同じように苦しんでいる子どもたちをも救くべく「心と体に優しい食」を広げる活動に勤しんでいらっしゃいます。
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通してみていくと、ほんとに、「今の食事、見直さなきゃ!」って感じるわね。
私自身の体験から
「食事は大丈夫?」
息子のアトピーで右往左往していたときに言われた一言。正直、その時の自分には意味がわからなかったんですよね。「ちゃんと食べているよ。」としか思えなかった。でも、「ちゃんと食べているかどうか」ではなく「どんなものを選んで食べているのか」が重要だったんだと、今ならわかります。
それでも当時の自分は、手探りながらに上記のような「食の取り組み」をはじめていくようになりました。
そうしたら、息子のアトピーアレルギーも良くなったし、ちょっと厄介だったこだわりもなくなっていったし、ほんとにあらゆる面が落ち着いていったんです。そして、それに合わせて、なんと他の家族もみんな健康になっていきました。風邪もひかなくなったし、ちょっとしたことでイライラすることもなくなっていって、家族みんなが穏やかになりました。
「食べ物」のチカラってすごいなぁ。現代社会では、気づかないうちに「食」がおろそかにされていたんだなぁ。そんな気づきを息子からいただいたんですよね。私自身もそんなことを経験しています。
そして、元々障がい福祉の現場で仕事をしてきていたので、↑上記の話に出会ったときは、本当に感銘を受けました。
気づいていないだけ、知らないだけ、のことって多いですよね。でも、今それに気づくチャンスいただいているのなら、まずは生きるの基本の「食」に、ぜひ、今一度目を向けていってみませんか?