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ゆで汁そのまま活用「ベジロススープ」
野菜を湯がいた汁はスープのだしになる!
野菜を湯がいたときの汁や蒸したときに残った汁、捨てていませんか?
それはもったいない!
野菜に含まれている栄養素は、水溶性のもの(水に溶けるものもの)が多いので、茹でたり湯がいたりすることで流れ出てしまっています。なので、その流れでてしまった栄養素は、スープにしてムダなくいただきましょう!
注意していきたい「農薬」!
ここで気になるのが「農薬」ですよね。
考え方としては、土の中で育つ根菜類の場合と、土の上で育つ葉物類の場合とでは農薬の付着率が異なります。当然、根菜類よりも直接農薬を浴びてしまっている葉物類の方が、残留農薬の可能性が高くなりますよね。
また、葉物類には「硝酸態窒素」の含有量が多いことも指摘されています。なので、特に葉物類に関しては、無農薬やこだわっているところのものを選んでいくようにするといいでしょう。
※また、葉物類は特に、こだわっているものとそうでないものの「味」の差が明らかです。こだわっているものは、そのままでも甘くて美味しいのに対し、そうでないものは味自体を感じないもが多いです。ぜひ一度、こだわりの野菜を購入して、味の違いを感じてみてくださいね。
= 温野菜 & ベジロスみそ汁 =
1、
「きちんとこだわっている有機野菜」「自然農法野菜」など、本物の野菜であれば、何の味付けがなくても、湯がいただけ、茹でただけ、蒸しただけで十分に美味しいです。これで、温野菜の一皿が完成しますよね。
2、
残ったスープにはフィトケミカルがいっぱい! ここに具材を入れて煮込みましょう。今回は、油揚げとキャベツを入れてみそ汁にしました。「だし」は「煮干し粉」を入れました。
使用する「だし」に注意!
「市販のだしの素」は化学調味料のかたまりなので避けましょうね。粉末状の「かつお節粉」や「煮干し粉」を使ってください。特に「煮干し粉(いりこだし)」の方が「かつお節粉」よりもミネラル分を多く含んでいるのでおススメします。できる人は、煮干しや昆布を一晩浸しておくだけで「だし」が作れたりもするので、やってみてくださいね。
3、
具材に火が通ったら、最後にみそを入れて完成です。
「みそ」を入れるタイミングは?
「みそ」は発酵食品なので、加熱すると菌が死んでしまいます。また、みそを入れてから加熱すると風味も損なわれてしまいますよね。なので、入れるタイミングとしては、火を止めてからです。できるだけ、食べる直前に入れ、その後は火にかけない方がいいでしょう。

「ベジロス」を活用するって、そんなに難しいことじゃないのね!
皮ごと野菜のミネストローネ!
野菜の皮には栄養素が詰まっています! むかずにそのまま使いましょう!
皮をむくなんてもったいない!
植物のもつフィトケミカルは、皮や生長点(根っこや芽の部分)に多く含まれているので、そのまま使うことでたくさんの栄養を摂ることができます。
農薬を気にして皮をむいて食べるならば、「本物の野菜」を選んでいけるチカラをつけていった方が早いかもしれません。
※ 本物野菜を選ぶポイントはコチラ → 「宅配野菜」の賢い買い物術
「本物の野菜」はそれ自体の味がしっかりしているので、とても美味しいです。その上、皮をむく手間も省け、しかも栄養価が高くなるので、「一石二鳥、三鳥」になっていきますよね。
また、いつも捨ててしまう「玉ねぎの皮」。これもいい「だし」にすることができますので、ぜひ活用していきましょう。
今回は、玉ねぎの皮でだしをとり、皮ごと野菜をコトコト煮込むだけの簡単&栄養価抜群の「ベジロス ミネストローネ」のレシピをご紹介します。
= 簡単! ベジロス ミネストローネ =
<材料>
玉ねぎ 1個、玉ねぎの茶色い皮 3~4個分、お好みの野菜(今回は、にんじん1本、大根1/3本、じゃがいも2個、コーン80gくらい )、トマトピューレ 100g ( ホールトマト缶 や トマトジュース でもOK )
1、
「にんじん」も「大根」も「じゃがいも」も、皮つき丸ごと切りましょう。さいのめ切りがちょうどいいです。でも、そんなにこだわらずに食べやすい大きさで大丈夫です。
芯のちょっと固いところは、細かく刻んでください。「じゃがいも」の芽は取り除きましょう。「玉ねぎは茶色い皮」は別に取っておいて、スープのだしに使いましょう。そして、玉ねぎもさいのめ切りにしてください。
玉ねぎの根っこの生える白い部分。ここも「生長点」なので栄養満点です!
普段、ここは切り取られて捨ててしまわれがちですが、もったいない! 包丁で細かく切り目を入れれば、何の支障もなく使えますので、ぜひ「捨てる」のではなく「食べる」の習慣をつけてくださいね。
2、
さっき取っておいた玉ねぎの茶色い皮。これは煮込むだけで、栄養価が高く、甘くて美味しい「だし」になります。普段から玉ねぎの皮を捨てずにとっておく習慣をつけておくといいですね。
今回は、3~4個分くらいの皮を使いました。水でさっと洗い、カビや汚れを取り除きます。痛んでいるところはちぎり取ります。これを、鍋に入れて煮込むだけです。
よく煮立って十分に色が出てきたら、皮を取り出します。すると、洋風料理には何にでも合う「玉ねぎの皮エキス」の完成です。
3、
とてもいい色ですよね。いつも捨ててしまう「玉ねぎの皮」ですが、こんなふうにすれば、栄養素をムダなく摂り入れることができます。
そしてこの場合も、やはり無農薬のものの方が安心ですね。また玉ねぎも、それ自体の味が、無農薬やこだわっているものと一般のものとのでは明らかに違います。ぜひ、いいものを選び、美味しく、そして皮まで効率よく使っていけるといいですよね。
4、
切った野菜を、玉ねぎの皮エキスが詰まった汁に入れグツグツ煮込みます。野菜に火が通ればOKです! このまま塩で味つけをするだけでもおいしい野菜スープになりますが、今回は「ミネストローネ」なので、「トマトピューレ」を加えて、少し煮込んで酸味をとばしてから、塩で味を整えていきます。
5、
完成です!器によそいましょう。ちょっと幅広なコップよそるとおしゃれ度があがりますよ。仕上げに少し乾燥ハーブをトッピングしてもいいですね。
ちょっとの工夫。
栄養素を色で考えたときに、トマト、にんじん、じゃがいも、玉ねぎ、大根、となると、「緑色」系が足りないんですよね。
なので、器によそったときに「乾燥ハーブ」を少しのせるといいんですよ。すると、見栄えも良くなり、栄養価もプラスされます。(※ 栄養素を7色でみる考え方は、7番目の栄養素「フィトケミカル」とは? ~植物だけが持つ「抗酸化」のチカラ! でご紹介しています。)
「乾燥ハーブ」はスーパーのスパイス売り場によく売られていますので、ちょっと常備しておくと便利です。
これはスープ以外にも、ごはんに少しのせてもいいし、ポテトサラダやコロッケなどに混ぜ込んで使うことも出来ます。特にハーブは栄養価も高く、様々な効能を持っています、ぜひ、常備して活用していってくださいね。

こうやって普段捨てているっところまで活用できるとゴミも減るし、それで栄養価も高くなるんじゃ、少し高めの野菜を買っても、結果的にサプリより安くつくのかもね!
※ 他にもいろんな料理に「べジロス」を活用していけますよ! → 「ベジロス」キーマカレー・コロッケ、「ベジロス」 ハンバーグ、麻婆豆腐