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女性(腕組み)

最近テレビでやってたわよね!「フィトケミカル」って栄養素なの?

「フィトケミカル」って何?

「フィトケミカル」( 「ファイトケミカル」とも言われます。)というのは、野菜や果物に含まれる成分のことで、よく耳にする「ポリフェノール」や「大豆イソフラボン」や「β‐カロテン」などの総称です。その種類は1万種以上あると言われています。

なぜ、いま、この「フィトケミカル」が注目されているかというと、これらの成分がもつ「抗酸化力」がとても高いためです。この「抗酸化作用」により、私たちの体にある「活性酸素」が取り除かれ、病気の予防や健康維持に役立つと言われているのです。

男の子(虫眼鏡)

「抗酸化作用」? 「活性酸素」

「抗酸化作用」と「活性酸素」

「抗酸化作用」というのは、「酸化」を(抗)防ぐ作用のことですよね。「酸化」というのは、「皮をむいたりんごが赤くなってしまうこと。」や「鉄がサビてしまうこと。」などがよく例に出されます。

もともと、私たちの体の中にある「活性酸素」は、体に菌や有害物質が入ってこないようにしたり、がん細胞を攻撃したりとする働きを担っています。殺菌作用や免疫作用ですね。

しかし、そのチカラが余ってしまって、菌や有害物質、がん細胞だけでなく自分の体の正常な細胞までもを破壊してしまう‥ といったことがおきてしまっているのです。それが、いま、あらゆる病気の原因とされ問題視されている「 活性酸素 による体の 酸化現象 」です。

この「活性酸素」を多く生み出してしまう原因として言われるのが、「大気汚染」「食生活の乱れ(添加物等)」「医薬品」「喫煙」「電磁波」「放射線」「紫外線」「ストレス」「激しい運動」などです。

現代社会では避けきれないものばかりですよね‥ なので、植物のもつ「抗酸化力」を分けてもらって健康になろう!と考えられ、言われているのです。

植物だけが持っている「フィトケミカル」

ではなぜ、この「抗酸化力」を、人間はもたずに植物だけがもつのでしょうか?

それは、植物が「動けない」ためです。私たち人間や動物は「動く」ことができますよね。つまりそれは、危険だなと思ったら「逃げる」ことができるということ。

しかし植物は「逃げる」といったことができません。たくさんの紫外線を浴びせられても逃げられない‥ といった中で、自分の身を護るために、自身で「抗酸化力」を強くしていく必要があった。そして、それぞれに、この「フィトケミカル」をもつようになったのです。

女性(笑顔)

なるほど。「フィトケミカル」は、「自身を護るためのチカラ」なのね!

この「フィトケミカル」という成分は、主に皮や種の部分に多く含まれています。外界との接点である皮、生長点である種や根や芽の部分を強くして、身を護っているということですよね。

そして、それが見た目や味にも表れてきています。見た目の色の鮮やかさ、味としては「苦み」「渋み」「辛み」などですね。これが、私たちが自身の生活に取り入れるときの目安になっていきます。

「フィトケミカル」を取り入れていく方法

女性(腕組み)

「必要な栄養素」って言われると、サプリメントで摂るのが一番いいように感じちゃうわよね‥ でも、そういうのって、結局お金が続かなくなっちゃうのよ‥

「フィトケミカル」は、サプリメントだけに頼らなくても、ポイントさえ知っていれば、普段の調理の中のひと工夫で効率的にとっていけるようになります。

【 色を揃える 】~彩りを鮮やかにするだけ!

「フィトケミカル」は色素に表れてくるので、細かい分類を覚えなくても、彩りを鮮やかにしていくことで自然とバランスよく摂取できます。

まずは、7色(赤、橙、黄、緑、紫、黒、白)を意識していきましょう。

赤色

【 リコピン 】 トマト、スイカ、金時にんじん、柿

【 カプサイシン 】 トウガラシ、赤ピーマン、赤パプリカ

橙色

【 β‐カロテン 】 にんじん、かぼちゃ、みかん、柿、あんず

【 ゼアキサンチン 】 パパイヤ マンゴー ほうれん草 パプリカ ブロッコリー

黄色

【 フラボノイド 】 大豆、玉ねぎ、パセリ、レモン

【 ルティン 】 かぼちゃ、トウモロコシ、キウイ、ブロッコリー、ほうれん草

緑色

【 クロロフィル 】ほうれん草、ブロッコリー、モロヘイヤ、ピーマン、ニラ、オクラ

紫色

【 アントシアニン 】 紫キャベツ なす、ブルーベリー、黒豆、ぶどうの皮、紫いも

黒色

【 クロロゲン 】 ごぼう、コーヒー豆、じゃがいも、ナス

【 カテキン 】 緑茶

白色

【 イソチオシアネート 】 大根、ブロッコリー、長ねぎ、キャベツ、ワサビ、白菜

【 硫化アリル 】 にんにく、玉ねぎ、らっきょう、長ねぎ、セロリ

【 皮ごと食べる 】~皮に栄養がつまっています!

「フィトケミカル」は、皮や生長点(根っこや種など)に多く含まれています。なので、皮ごと調理をすることがおススメです。

ただ、ここで心配になるのが「農薬」ですよね。

考え方としては、土の中にできる根菜類と土の上で直接農薬を浴びる葉物類とでは、農薬の付着率は異なりますので、根菜類であれば、皮ごと食べることにそんなに過敏にならなくてもいいかもしれません。

ただ、いま主流の農薬は「ネオニコチノイド系農薬」といって浸透性のものです。なので、やはり気になる人は気になってしまうもの・・ そんな場合は、できるだけ、無農薬のものを選んでいけるといいですね。

【 捨てないで 】~じつは簡単「ベジロスクッキング」!

「フィトケミカル」は、水溶性のものが多く、水洗いするだけで流れ出てしまいます。せっかく体にいいと思って食べているのに、調理過程でたくさん流してしまっているというのはもったいないですよね。

特に、外食産業やお惣菜、また半調理状態で売られている食品は、製造過程の中で「洗う」という工程がたくさんあり、それだけでたくさんの栄養素が流れでてしまっています。お家で調理したものと比べても、雲泥の差です。なので、できるだけお家で調理する機会を増やしていけるといいですね。

じつは簡単「ベジロスクッキング」!

ポイントを知っておけば、何でも「ベジロス料理」になりますよ。例えば、ゆで汁をそのままスープにしていくことで 「ベジロススープ」になります。

また、普段は捨ててしまいがちな、根っこや芯の部分(生長点)も細かく刻んで「キーマカレー」や「ハンバーグ」や「麻婆豆腐」に入れちゃいましょう。それだけで「ベジロス○○」になりますよ。また、新芽や間引き野菜は天ぷらにして丸ごといただきましょう。栄養価も高く、何より美味しいです。

ベジロススープの作り方「ベジロス」 キーマカレー、コロッケ「ベジロス」 ハンバーグ、麻婆豆腐 にて、いろいろな「ベジロスレシピ」をご紹介しています。

「もったいない精神」で心も体も健康に!

野菜も生き物です。私たちは人間は、植物や動物から「命」をいただくことで、自分の「命」をつないでいます。だからこそ、感謝の気持ちを忘れないでいきましょうね。「いただきます。(「相手の命」を「自分の命」にかえさせていただきます。)」の心をちょっともっているだけで、「もったいない精神」をちょっともっているだけで、自身の体にたくさんの見返りがもらえるものです。