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何が皮膚炎の原因となっているのか?

女性(腕組み)

「アトピーを引き起こす原因」ってあるのかしら?

「アトピー性皮膚炎」は、原因不明のアレルギー疾患とされていますよね。「アトピー」という言葉自体、「奇妙なもの」という意味をもった語彙が起源だと言われます。

一方で、「アトピーは、アレルギーの症状ではなく、皮膚の機能障がいにより起きている症状である。」という考え方もあり、その機能障がいを起こしてしまっている要因として、「界面活性剤」「黄色ブドウ球菌などの微生物が産生するプロテアーゼという酵素」「ステロイド外用剤」などがあげられていたりもします。

「子どものアトピー掻く癖を治すには」でみてきたように、皮膚が本来持っている機能が、何らかの原因により崩れてしまっている状態が、アレルギー体質と重なり、「アトピー性皮膚炎」を引きおこしているのであれば、その「何らかの原因」というのを探っていく必要がありますよね。

ここでは、その中でも「界面活性剤」に注目していってみましょう。

「合成界面活性剤」の威力

「界面活性剤」というのは「洗剤」の成分です。さまざまな日用品(シャンプー、石鹸、ボディーソープ、ハンドソープ、台所洗剤、洗濯洗剤 etc.) に含まれています。

種類とその違い

2種類ある「界面活性剤」

界面活性剤には、「天然のもの」と「合成のもの」との2種類があります。

天然の界面活性剤は、「脂肪酸ナトリウム」と「脂肪酸カリウム」のみです。昔から使われてきた固形の石鹸は、天然の成分で作られているものですね。

一方、合成界面活性剤は、石油を原料として、石鹸のマネをして作られた化学物質です。こちらは、皮脂膜をも破壊する力を、天然のものよりもはるかに強力にもっているとも言います。



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使用後には・・

そして、「天然のもの」と「合成のもの」との間には、もう一つ、大きな違いがあります。

それは、「天然の界面活性剤」は、微生物に分解されやすいのに対して、「合成界面活性剤」は、分解されにくいという性質をもっているということ。

「合成界面活性剤」というのは化学物質なので、やはり自然には還りにくく、逆に環境を汚してしまう原因となるようです。日本でも、川が急激に汚染されはじめた時期と、この「合成界面活性剤」が広く出回るようになり、その排水が家庭の台所から川に大量に流れ込むようになった時期とが重なると言われているのです。

女性(ショック.)

そんな・・ 私たちが無意識に使っている洗剤で、川を汚し、自然を壊しているなんて・・

洗剤の選び方

私たちは、毎日お風呂に入り、体や髪の毛(頭皮)を洗いますよね。また、何かあるたびに石鹸で手を洗います。感染症の時期には、さらに頻回に手を洗ったり消毒したりもします。

そんなふうにとても清潔志向の強い日本人ですが、そうやって体を洗いすぎることは、かえって、体にとってマイナスになってしまうのです。特に「合成界面活性剤」による洗浄力は強く、汚れのみならず皮膚を守ってくれている常在菌や、ひいては皮膚自体(皮脂膜など)も溶かしてしまうと言われます。

食器を洗う機会の多い主婦特有の手あれである「主婦湿疹」は、典型的な症例ですね。これも「食器洗い洗剤」に含まれる合成界面活性剤の影響が大きいのです。事実、洗剤を変えただけで症状が落ち着く人が多くいます。

また、体を洗う「シャンプー」「ボディーソープ」「ハンドソープ」も注意が必要です。いまは安さや便利さを求めるために、合成界面活性剤を使用しているものが主流となっていますが、それらはからだに対しての負担も大きくなります。できれば、からだにも自然にもやさしい「昔ながらの固形石鹸」を使う習慣というのを取り戻していけるといいですよね。(※「薬用せっけん」となるといろいろ添加されてしまうので、シンプルな石鹸を選んでいきましょう。)

また、一部の天然成分を入れることで「天然成分配合」等と表記されたり、「無添加」と強調されていたりとする商品も多いですが、そういったキャッチフレーズは、消費者ウケをよくするためだけのことが多いので、【 品名、成分、液状、用途 】などの表記覧の「成分」の部分を見ていく癖をつけていけるといいと思います。

天然の界面活性剤は「脂肪酸ナトリウム」と「脂肪酸カリウム」のみです。そういったものを主成分とし添加物等にも配慮していある物を選んでいくといいでしょう。

また、「EM石鹸」もアトピーに有効的だと言われます。これは有用な微生物が配合されているため、からだにも自然にもやさしい石鹸です。

女性(笑顔)

洗剤って、何に注意して購入すればいいのかわからなかったのよ‥ 「脂肪酸ナトリウム」「脂肪酸ナトリウム」が成分のものならば、私たちにも自然にもやさしいのね!

「石鹸や洗剤を使わない」という選択肢もある!

また、タモリさんや福山雅治さんで有名になりました「シャンプーは使わず、湯シャンのみ」という洗髪方法。これは賛否両論ありますが、からだ本来の機能を考えたときにも、環境面への影響を考えたときにも、すごく理にかなっているのです。

男の子(まる)

ぼくのうちも、シャンプーや石けんって使ってないよ!

からだ本来の機能

からだを守ってくれている常在菌に着目!

私たちの体は、自身で生命活動をまわしていくために、さまざまなしくみや機能を持っています。皮膚に関してもそうです。そして、そのからだ自身が持ち合わせている機能を手助けしてくれる存在もいるのです。それが「常在菌」です。

<「私たちのからだ」と「微生物」>

私たちのからだに住み着く微生物(「常在菌」)がどれくらいいるかというと、 1000兆個以上 と言われています! ・・ケタが多すぎてわかりずらいですよね。

よく比較として出されるのは、例えば、人体の細胞の数は60兆個と言われます。つまり、人体を構成する細胞数よりも数倍も多く「常在菌」は存在しているということになるのです。具体的には、 腸内に100兆個以上、皮膚に1兆個以上、口の中に1000億個以上、と言われています。


常在菌は、主に、2つに分けて考えられますよね。
人間にとって「有用な」働きの多い「善玉菌」と、「困った」働きの多い「悪玉菌」

でもじつは、これらが全体に占める割合は20%でしかないのです。じゃあ、残りの80%は? というと、「日和見菌」(ひよりみきん)といって「強い方に味方しますよ!」という菌なのです。つまり、日和見菌は応援部隊。

なのでバランスで考えて、「善玉菌」と「悪玉菌」の比率が、そのまま「常在菌全体のバランス」になってくるため、善玉菌と悪玉菌の名前が表立って言われるのです。

ただ「悪玉菌」と言うと悪いイメージになってしまうかもしれませんが、これは「人間にとって」の視点から名付けられただけであって、これらの菌もきちんと役割を持っています。

なので、大切になってくるのは、やはり「バランス」です。そして割合的には「善玉菌が少し優勢な状態を保っている」くらいが丁度いいとされています。

皮膚の常在菌に着目!

皮膚には、多いところでは、1㎠ あたり10万個以上もの常在菌がいると言われています。

これらは、

① 新たな病原菌の侵入を防ぐ。
② 免疫力や抵抗力を高める。
③ 細菌がふえないように調整する。

など、すごくいい仕事をたくさんしています。

てのひらの常在菌に着目!

例えば、てのひらには表皮ブドウ球菌たちがいます。その菌たちが汗や皮脂を食べることで、皮膚が弱酸性に保たれ、病原菌から守られているのです。

しかし、手を洗いすぎることで、バランスが崩れてしまいます。表皮ブドウ球菌が減り、黄色ブドウ球菌が増えしまうのです。この黄色ブドウ球菌は、人間にとって困った働きである、かゆみや皮膚炎を引き起こしてしまうのです。

必要以上に洗ってしまっているという現状

お湯や水だけで汚れは落とせる

このように、私たちのからだには、からだ自体が持っている機能やしくみとともに、それを包みこみ守ってくれている「常在菌」の存在もあります。そして、それらが上手く共生し合うことで、からだの健康や生命維持が保てているのです。ゆえに「自己洗浄のしくみ」もきちんと整っている。

シャンプーや石鹸を使いごしごしと体を洗ってしまうと、それらのバランスを崩してしまうことになります。実際のところ、水だけ、お湯だけで、たいていの汚れというのは落ちるのです。なので、「必要以上に洗ってしまっている現状」というのを、まずは見直していきましょう。

ムダを減らしていく

子どもにアトピー症状が出たりすると、「天然のもの」や「無添加のもの」を探すようになったり、「アトピー専用の商品」に頼ってしまったりとしてしまいますが、本来のからだの機能というものに立ち返ってみると、成分や添加物どうこうの前に「そういうものを使いすぎている」ということに気づきませんか?

アトピーに限らず、何でもそうですが、症状というのはメッセージだったりもします。お子さんはアトピーという症状をもって、そういったことをお母さんに伝えているのかもしれませんね。

だからこそ、いま一度、原点に立ち返り、ムダなものを減らしていく努力をしていきましょう。それが、自身やお子さんのからだのみならず、自然環境を守ることにもつながっていきます。

女性(笑顔)

「アトピーはメッセージ」・・
確かに。息子のアトピーからたくさんのことを知れているわ!



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