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一般的なアトピー治療に NO!

こちらの本をご存知でしょうか? 



女性(腕組み)

何だろう・・ うちの子アトピーだから、すごく気になるわ!

この本には、「アトピーは時間の経過とともに自然治癒するもの」であるにもかかわらず、多くの患者さんがそれを知らなかったり、知っていても早く治そうと焦ってしまい「ステロイド外用剤で治療している現状」があること。また、それがゆえに返ってアトピーを悪化させてしまっている現状や、現代医療のアトピーへのアプローチ法についての矛盾点などが書かれています。

それらのデータや状況をもとに、この本の著者である藤澤先生が推奨するアトピー治療法は、「脱ステ、脱保湿、脱風呂」

全くの常識を覆すこの考え方! でも、実際にデータや現状を見比べていくと、藤澤先生の考え方や言っていることは、スッと入っていきます。まずは「常識」という「固定概念」を捨て、素になって現状を見つけ直してみませんか?

では、この本の中身を少しご紹介しますね。↓

アトピーの標準治療と現状

アトピーの標準治療とは?

アトピー性皮膚炎と診断された患者さんは、医師の指導のもとで、

① 入浴と保湿のスキンケア
② 炎症を抑える薬物治療
③ 悪化因子探しと対策

の3本柱を中心とする「標準治療」にしたがって、治療が進められていきます。

しかし、これらの標準治療を受けた患者さんの予後を長期にわたって追った詳しい調査はどこにも存在せず、また、こういった「標準治療」が広く行われるようになったにも関わらず、アトピーの有病率は増加の一途を辿っているといいます。

女性(腕組み)

そっか。「標準治療だから正しい」と思ってしまうけど、それはただの「思い込み」の可能性もあるってことなのね。

「ステロイド外用剤」の効果はいかに?

そもそも「ステロイド」とは、私たちの体から分泌される免疫ホルモンです。副腎という臓器から分泌され、炎症を抑えたりする働きのあるホルモンなのです。それがクスリに応用されたものが「ステロイド外用剤」。

しかし、アトピー性皮膚炎における「ステロイド療法」の実際をみていくと、あまり治療効果は上がっていないようです。むしろ、逆に副作用に苦しむ人が多くいるという事実や、ステロイド外用剤の使用期間が長いほど治癒に至るまでの時間が長くなるという事実が浮き彫りになってくるのだとか。

年々増えているアトピー患者

例えば、1954年に「ステロイド外用剤」は厚生労働省に認可され、上記 ↑ の「ステロイド外用剤」を中心とした「標準治療」が普及していったといいます。

しかし、その18年後、41年後に行われている調査では、アトピー性皮膚炎の有病率が、1972年~1995年の間で、9~12歳の子どもの患者は2倍、18歳児の患者は5倍に増えているという結果なのだとか。

また、ステロイド外用剤販売から54年後の2008年に厚生労働科学研究では、さらに上の年齢層まで調査した結果、年を重ねても有病率は下がることがなく、50歳時でも5%の有病が確認されたといいます。(昔はアトピーは就学前に治る病気だったそうですよ。それがいまはこのような現状・・)

このデータをもとに計算すると、全国に710万人のアトピー患者が存在し、そのうち重症患者は(全体の3%と言われるので)推定21万人にのぼることになるのだとか。

「脱ステ」によって救われているアトピー患者が多くいる!?

ステロイド治療に対する意識調査として「患者の養育者」ではなく「患者本人」を対象にした調査もあるそうです。その調査の結果(↑)では、「ステロイド(薬物療法)を止めたことで、アトピーのコントロールができるようになった」という人が6割強もいるのです。

また、ステロイド外用剤を「できるだけ使いたくない」「絶対に使いたくない」という患者さんが42.6%にものぼるというデータもあるそうです。

女性(腕組み)

患者さん自身が、肌で「使いたくない」と感じているっていうことよね・・

※「脱ステ」を始めるに当たっては、さまざまな準備が必要になります。→「「脱ステ」に踏み切るために必要なものは」 参照。

「ステロイド外用剤」を長く使うほど、アトピーの治りを悪くする!?

上記の本の著者である藤澤重樹先生は皮膚科のお医者さんです。先生の病院で、実際にステロイド外用剤の使用期間と脱ステ療法による経過を調べた結果がコチラ ↓ だといいます。

この結果からも、「ステロイド外用剤の使用期間が短いほど、早く治る。」という事実が、データ上も証明されています。また、ステロイド外用剤未使用者は、より早く治癒に向かうこともデータからもわかっているそうです。

「ステロイド外用剤」による副作用は、累積されていく・・

「ステロイド外用剤」は、強力な抗炎症効果があり、即効性があります。つまり「塗れば、すぐ効く」のです。しかしそれは、炎症を起こしている部分だけではなく、体全体の正常な細胞にも働きかけてしまいます。それが「副作用」となってしまうのです。

そして、そんな「ステロイド外用剤」の副作用は、累積されるのだそうです。

女性(ショック.)

「累積される」って、どういうこと?

「ステロイド外用剤」を使った分だけ、体にその影響が残ってしまうということですね。

じつは「ステロイド外用剤」には、ランクごとに「一般的な使用期間」がきちんと示されています。

↑ の表を見ても、それぞれのランクごとに、「 大人 連続使用は2週間 」等と示されていますよね。

この「連続使用」とは、間隔をあければいいということではなくて、2週間、間をあけて、2週間と使えば、それは「4週間の連続使用」になるということなのだそうです。そういうふうに合算されていくもの。

女性(ショック.)

えっ、じゃあ、一定期間使って効果がなかったら、それ以上使っても意味がない。ってことよね・・

そうなんですよね。一次的な炎症を抑えるのが「ステロイド外用剤」というクスリです。アトピー性皮膚炎の場合は、内側の問題が皮膚に出てきているものなので、本来は、一時的な炎症を抑えるための「ステロイド外用薬」を塗ったところで根本的な解決にはなっていかないのです。

なので「ステロイド外用剤」を使うということは、かえって、それを使い続けなければ、また症状が出てしまう・・という状況に体を追いやってしまうことになります。それはつまり「ステロイド依存症」ですね。

女性(頭をおさえる)

えっ、じゃあ、「良かれ」と思ってやっていることが、かえって相手を苦しめる結果になっているということじゃない・・ 私も子どもにそうしちゃってたわ・・

男の子(虫眼鏡)

なんで、そういうクスリが、お医者さんの治療の基準になっているの?

「塗ればすぐ効く!」が取り沙汰されているからでしょうね。「副作用」という隠れた負の部分が見えにくくなってしまっているのです。冒頭にもありましたが、ステロイド外用薬剤を中心とした標準治療の予後を長期にわたって追った調査は存在しません。つまり、隠れてしまって見逃されている部分が多いのが、現代のアトピー治療の問題点なのです。

また「ステロイド外用剤」での治療が主流となることで、「ステロイド産業」は成長の一途を辿っているといいます。しかし、本来「薬」というのは病気が治るための手助けをするためのものですよね。その「クスリ」が売れ続けているというのは、全体的に見て「病気の患者が増えている」ことを示します。本当にそれでいいのでしょうか?

まずはそういった部分を、いまの目の前の自分の「困った」から気づいていけるといいのでしょうね。

「保湿」もしない方がいい!

「脱保湿」ともありますが、では「保湿」はアトピー患者にとって必要なのか、不必要なのか?

これも難しいですね。ただ、こういったデータはあるそうです。↓

脱ステ患者28人のうち、12人(4 2.9%)は、脱ステのみで改善したが、26人(92.9%)は、脱ステ+脱保湿で改善した。というもの。

また、「乾燥肌には、保湿剤を塗るといい。」というのも、一時的な水分量を補うというイメージだけの机上の空論で、保湿剤を塗ることで本来の保湿能力が回復するという科学的根拠はないといいます。

女性(腕組み)

確かに。常に外部から補給されていたら、自分自身の体が水分を補給するチカラって衰えていっちゃうわよね・・ それがまさに「依存症」ってことよね。

お風呂も入らない方がいい!

では「脱風呂」ともありますが、お風呂はどうでしょう?

男の子(ふーん)

お風呂は毎日入るのが「当たり前」じゃない? お風呂に入らないなんて、汚れが溜まって体に悪そうだよ!

いまは、毎日お風呂に入るのが当たり前ですよね。でも昭和30年頃までは、お風呂のない家庭も多く、みんなが毎日お風呂に入れるような環境ではなかったんですよ。

動物の体というのは本来「自己洗浄力」を持っているものです。人間も然りですね。動物は毎日お風呂には入らないでしょ。なので、いきすぎた清潔志向はかえって、体の本来の機能を奪ってしまうのです。上記でみてきた「依存症」と同じですね。

現に、毎日お風呂に入っていなかった昭和30年頃。アトピー患者は、それ以降に激増しています。チベットという国は、乾燥国で、月に1回程度の入浴習慣ですが、アトピー患者がいない!とも言います。また、アトピーは、衛生環境が整っていない発展途上国に少なく、衛生環境が整っている先進国に多い病気です。

単に入浴回数だけで比較できるものではありませんが、「いきすぎた清潔志向」は見直していくべきでしょうね。

有名人にも(「タモリさん」や「福山雅治さん」など)、シャンプーやボディーソープを使わないことで有名な方がいらっしゃいますよね。「湯船に10分つかるだけで、汚れの80%は落ちる!」と言われていたり、「皮脂や歯垢にもそれなりの役目があるので、洗髪はほどほどに。」と言われていたりもします。

そういった観点から、「お風呂」や「洗髪・洗体」や「清潔志向」もほどほどでいいですよ。というのが、藤澤先生の主張であり、アトピーの急性期には、あえて「断つ」ことで、体の自己洗浄力や免疫力を高めていきましょう。と提唱しているのです。

女性(腕組み)

なるほどね。ほんと、スッと自分の中に入ってくる考え方ね。

まとめ

物事には必ず「多面性」がありますよね。ついつい、多くの人が見ている方面だけしか目に入らなくなってしまいがちですが、ちょっと角度を変えて見ていってみると、新しい発見があって面白いものです。

ぜひ、そういった視点を持っていけるといいですね。