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加工品に使われている「遺伝子組み換え」

どこに入っているのか?

女性(頭をおさえる)

表示義務のない「油」や「加工品」に入ってるっていうけど、
具体的にどこを見たらいいのか?よね。

「油」の原材料である「大豆」「なたね」「コーン」「綿実」は、
ほとんどが「遺伝子組み換え作物」で認可されているものばかりです。

そして、現実的な数値をみてみると、
「遺伝子組み換え作物」がどれだけ日本に入ってきているかがわかりやすいです。

アメリカでは、これほどの割合で「遺伝子組み換え」になっているのです。
そして日本は、大豆の73.5%コーンの98.9%を、アメリカから輸入しています。

また、カナダ産のなたねも高い確率で「遺伝子組み換え」です。
そして日本は、なたねの95.5% を、カナダから輸入しています。

これは、もう、特別に「遺伝子組み換え作物 不使用」と表記されていなければ、
「遺伝子組み換え作物」が原料だと考えていった方がいいでしょう。

<油の種類>

「キャノーラ油」

「キャノーラ」とは、品種改良された「なたね」の一種です。
なので、「キャノーラ油」=「なたね油」と考えていいでしょう。

「サラダ油」

これは、サラダのドレッシングに使われるのを前提として作られた「低温下でも凝固しない食用油のこと」をいうそうです。

そして、原材料に使われるのは、「なたね」「大豆」「コーン」「ひまわりの種」「ごま」「紅花」「綿実」「米」などだそう。2種類以上をまぜて「調合サラダ油」となることもあるそうです。

こちらは、原材料を確認したほうがいいですね。「遺伝子組み換え」が認可されている「なたね」「大豆」「コーン」「綿実」の場合は要注意です。

男の子(ふーん)

「遺伝子組み換え」をこんなにたくさん使っているのに、
なんで表示しないんだろう?

加工品

あとは「お惣菜」も、加工の過程では「油」が使われているものが多いので、注意が必要です。
そこで使われる「業務用の油」は、ほとんどが「遺伝子組み換え作物」が原料のものでしょう。

しかしこちらも、加工している人たちも、「遺伝子組み換えの現状」や「どんな原材料の油を使ってるか」等の認識は持っている人は少ないでしょうね。

また、「お菓子」「カップ麺」「レトルト品」などの原材料として表記されている「植物油脂」、そして、「ドレッシング」や「マヨネーズ」に使われている油も、ほとんどが「遺伝子組み換え作物が原料もの」と考えた方がいいでしょう。

糖類

また「糖類」も注意が必要です。

よくみる「ぶどう糖果糖液糖」という表記。( 果糖が多くなると、「果糖ぶどう糖液糖」になります。)これは、「遺伝子組み換え作物」を原料にして作り出した糖類なのです。

意識して見てみると、あちこちに入っているのがわかります。「ジュース」や「お菓子」の他にも「味のついている調味料」にも入っていたりするので、一度確認してみるといいでしょう。

その他

他にも、「穀物酢」などは原材料に「コーン」が入ることがあり、その場合、「遺伝子組み換え作物のコーン」である確率が高いようです。

女性(頭をおさえる)

こんなふうに、あげたら切りがないのよ‥

これは、「信頼できるメーカーやお店」を探していくしかないでしょうね。一般的には「まず、認識がされていない」状況なので、「遺伝子組み換え」というものに意識が向いているところを探していきましょう。

「原材料表示」の見方

「原材料表示」の順番

「原材料の表示の順番」=「内容量の多い順番」です。

 砂糖、小麦粉、植物油脂、乳糖、ココアパウダー、ぶどう糖果糖液糖コーンフラワー、カカオマス、ホエイパウダー(乳製品)、食塩、 膨張剤、乳化剤(大豆由来)、カロテン色素

例えば「クッキー」に、こんなふうに書いてあれば、
砂糖 > 小麦粉 > 植物油脂 > 乳糖 ・・・ という順番で分量が多いということになります。

このクッキーは「小麦粉」よりも「砂糖」の割合が多いようですね。さらに、加えての糖分(「乳糖」「ぶどう糖果糖液糖」)もあります。「添加物」も多いです。

また、赤字の部分は「遺伝子組み換え原材料由来」の可能性が高いものです。

いま市販されているお菓子は、このように「砂糖」「添加物」「遺伝子組み換え食品」が非常に多く入っています。それが現状なのです。

女性(頭をおさえる)

子どもにあげられなくなっちゃうな‥

「添加物」

「ハム」で添加物の量を比べてみましょう。

<一般的に売られているもの>

原材料: 豚ロース肉、糖類(還元水あめ、乳糖)、大豆たん白、卵たん白、食塩、乳たん白、たん白加水分解物、リン酸塩(Na)、ゲル化剤(増粘多糖類)、調味料(アミノ酸等)、酸化防止剤(ビタミンC)、くん液、発色剤(亜硫酸Na)、香辛料、着色料(コチニール、紅こうじ)

<こだわっているところ>

原材料: 豚ロース肉、食塩、砂糖、香辛料

こんなにも違います!

添加物を使わなくても作れるのに、
なぜ、こんなにもたくさんの添加物が使われてしまうのでしょうか?

添加物が使われる理由。それは「長く保存できるようにするため」「コストを安く済ませるため」「見た目をよくするため」などと言われます。

しかし「添加物」には、多くの毒性がいわれており、遺伝子組み換え技術が利用されているものも多いです。当然、こんなに添加物の入ったものを常に食べていると、からだはどこかで不具合を起こしてしまいます。

また、添加物に関しては、一つ一つの「摂取量」(‥これだけの量だったら摂取しても害がないと言われる量)は示されているのですが、それらを複合的に摂った場合のからだへの影響というのは、調べられていないといいます。

日本は、世界一添加物の認可数が多い国。そのためか、「添加物が入っていて当たり前」の風潮がありますが、本当にそれでいいのでしょうか?

そして添加物だけではなく、もう表示に出てこない次元で、ポストハーベスト(輸入品にかけられる農薬)問題や、遺伝子組み換え作物の問題や、その他、薬品漬けの問題もある‥

そして、それらは【見えない】のです。‥加工されればされるほど、余計に。

女性(頭をおさえる)

やりきれないわ‥

「選択力」をつけていくこと!

「無添加」や「化学調味料不使用」などという表記はよく見かけますが、
よくよく原材料を見てみると、一部の添加物が無添加であるだけだったり、
「化学調味料」には分類されないが毒性が指摘されているものとを使っていたりします。

「カロリー1/2」や「糖質オフ」という表記のものもありますが、
それらは、本来必要な成分をムリに減らしているため、それに代わる添加物等が多くなっていると言われます。

ついつい、「表示による雰囲気」で購入してしまいそうになりますが、「原材料表示の見方」を【 知っているだけ 】で、表示にダマされずに選ぶことが出来るようになります。

もちろん、表示に現れてこない部分もあり、難しい部分もありますが、大まかなポイントを【 知っているだけ 】で違ってきます。

そして、やはり、「相手の見える食材」や「信頼のおけるお店やメーカー」とつながっていくことが、大切になってくるのではないでしょうか。

知れば知るほど、嫌になってく現実‥
でも【 知れたこと 】をきっかけに、「ここからできること」や「つながっていく関係性」を大切にしていけるといいですよね。

男の子(横顔)

『「サイテー」じゃなくて、「サイコー」に言葉を変えよう!』
ママがそう教えてくれたよ!

なので、ぜひ、選択力をつけて、かしこい消費者に
それが、社会を変えていく力につながっていくと思います。