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「農薬」が多用される理由

「発達障がい」シリーズ⑦ ~「発達障がい」と「農薬」①~ の農薬使用量の国別グラフをみて、


(「IWJ Independent Web Journal」より )

日本は、どうしてそんなに農薬をたくさん使っているんだろう?と、疑問に思いませんか?

他国ではそんなに農薬を使わなくても済んでいるのに、日本で、そんなに農薬が使われているのは、きっと、何かの理由があるはずですよね。

女性(腕組み)

そうね。どんな理由があるのかしら・・

矛盾だらけの「農薬」使用理由

「農薬」はこんなタイミングで使われている!

例えば「米」で見てみましょう。

米作りの第一は、春先の「苗づくり」に始まります。まずは、ここで「育苗箱用の殺虫剤として粒剤が多用される」といいます。

そして、それらの粒剤が根っこに着いたままの状態で、田んぼへと植えられる。

これらは驚くほどの効き目があり、それを利用した田んぼでは、雑草は生えず、生き物の気配は全く感じられなくなるのだそうです。つまりこの殺虫剤は、じわじわと土や作物に浸透していき、その有毒性により他の雑草や虫が生育できない状態に保っているというわけです。

男の子(虫眼鏡)

えっ、カエルもトンボもいない田んぼってこと・・?
それって、変じゃない。

そうですよね。虫も雑草もない田んぼはとても不自然ですよね。

そして夏の終わりから秋にかけては、実った稲の穂につくカメムシを除去するために、「無人ヘリコプターや放水機により、農薬が散布される」そうです。

女性(腕組み)

「カメムシ除去のため」なのね。カメムシがお米につくと、そのお米は食べられなくなっちゃうの?

お米には等級がある!~そのための「農薬使用」

黒い斑点米

こんな ↑ 斑点米を見たことがあるでしょうか。これは、稲穂の実が柔らかいときに、カメムシなどによって食べられた跡なのだそうです。

買ってきたお米にこんな斑点米が混じっていたら、どうしますか? ・・「何だろう?」と不安になって取り除く。人によっては、買ったお店に苦情を言うこともあるでしょうか。

でも、この斑点米は「安全性には全く問題ない。」と言われるのです。

それを聞いたら、人によっては気にしないで食べるかもしれないし、でもやっぱり、見た目が悪いから・・と、取り除く人もいるかもしれないし、あまりにも嫌な人は、別の生産者のお米を買うようになるかもしれないですよね。

「消費者目線」だと、そういった感じになると思います。しかし問題なのは「農家さんにとっての部分」です。

農家さんにはいろいろな法律上の規制があり、お米に関してもいろいろな規制があります。

例えば「お米を売る」となったときには、農産物検査法に基づいた検査を受けないと「産年」「産地」「品種」が表示できなくなるのだそうです。その検査項目の中に、斑点米についての規定もあるといいます。

「お米」というのは、1等級、2等級、3等級の3段階の等級に分けられるそうです。そして、その等級によって、業者が買い取る価格が変わってくるのだとか。つまり、等級が低いほど、安くしか買いとってもらえなくなるので、農家さんは、等級をあげるよう努力をせざるを得ないわけです。

斑点米でみると、

1000粒に1粒以下で「1等級」となり、
1000粒に3粒以下で「2等級」となります。

だから「カメムシ除去の農薬」を多用して、カメムシに食べられて斑点米になることを防ごうとするわけなのです。

でもそこにあるのは、矛盾だらけの現実・・

でも実際には、そこに「いろんな矛盾」が出てきています。

「 検査しなければ 「産年」「産地」「品種」が表示できない。」とありますが、「業務用米にはこれは適用されない」そうです。つまり、業務用は検査を通さなくてもいいことになっているのです。また、輸入米の場合は、等級はなく、斑点米も1%(100粒に1粒)まで入っていいことになっているのだそうです。

女性(頭をおさえる)

国産米の10倍もゆるい基準じゃない!?

そして、挙げ句の果てには、市場に出回るときには、等級はどこにも表示されなくなっているのだそうです。つまりは、等級は、消費者のためのものではなく、業者の買取価格を決めるためのものということなのでしょう。

そして、なんと驚きなのは「斑点米をはじくことのできる機械がある」のだそうです。「色彩選別機」といって、年々改良され、とても精密性の高い機械なんだとか。

男の子(虫眼鏡)

じゃあ、その機械で黒いお米をはじけばいいんじゃないの?

そうなんですよね。そもそも、カメムシに食べられたからって何の問題もないわけだから、見た目の問題だけならば、この機械ではじけば問題はないはずです。そうすれば、農家さんもカメムシの被害を気にして農薬を多用する必要もなくなるはず。

ただ、最近問題になっていることの一つに「格上げ混米」といって、そうやって機械で斑点米を取り除いた等級の低いお米と、等級の高いお米を混ぜて売られている。なんていうこともまかり通ってしまっているらしいのです。

女性(ショック.)

じゃあ、結局、業者の利益優先っていうことじゃない!?

そうなんですよね。いまの状況は・・

【 農家さんは 組織に縛られ・・ 】
等級をあげるための努力をしないといけなくなり、それにはカメムシ除去ための農薬が必要だ!と農薬をすすめられるといった状況になっています。

【 業者は 利益優先・・ 】
機械で斑点米を取り除くという技術をもっているのに、でもそれは、自分のところの利益を第一にして活用されているのです。

【 消費者は 無関心・・ 】
私たちは「無関心」でいるがゆえに、そんなお米を食べてさせられていても気づかない。しかも、「消費者は、斑点米があると買わないから。」という口実にまでされます。

みんなバラバラですよね・・

なにか煮え切らなさを感じてしまいますよね。もっとお互いに、手を組み合って、話し合って、知恵を出し合って、「みんなにとってのいい方法」を考えていくことはできないのでしょうか?

女性(頭をおさえる)

ほんとね・・

※「オーガニック表示」の詳しい味方に付いては、「有機」「オーガニック」の表示の見方を知ろう!~有機農産物~ でご紹介しています。