Pocket

この記事は約 9 分で読めます。

こんにちは。今回は「発達障害について知る!」第2弾です!

まずは「発達障がいの種類」について見ていってみましょう。第1弾で見てきた「脳の機能障がい」その中でも「脳のどこの部分に滞りがあるのか?」によって、その人の「できない」部分は変わってきます。それらを大きくカテゴライズして分けていったものが「自閉症スペクトラム(ASD)」「注意欠陥多動性障害(ADHD)」「学習障害(LD)」となっています。

そして、それらの分類も踏まえた上で、その本人が「今、困っていることは何なのか?」「それに対して何ができるのか?」まで、堀り下げて考えていってみましょう。

発達障がいの種類とその症状とは

引用:
LITALICO発達ナビ

「発達障がい」の定義では、どういった症状が出ているかによって、それらを大きく3つに分類しています。その分類は以下の通りです。

しかし、脳はとても複雑なため、それらが重複する場合もあります。また、症状の出方や強弱は人それぞれに違ってきます。

自閉症スペクトラム(ASD)

以前は「自閉症」「アスペルガー症候群」等と細かく分類され、その総称で「広汎性発達障害」と呼ばれていましたが、現在は「自閉症スペクトラム症」という診断名に統合されています。

人間関係をスムーズにする機能の分野に「滞り」が生じているために、以下のような「できない」を抱え、以下のような症状が現れるとされています。

<対人関係をうまく築けない>

  • 他人と目線が合わない。
  • 感情を表現することができない。
  • 相手の気持ちを想像できない。 etc

<言葉でのコミュニケーションが上手く取れない>

  • 言葉で意思を伝えることができない。
  • 相手の言ったことを理解できない。
  • 抽象的な表現だと理解ができない。
  • 自分の話したいことだけを一方的に話す。 etc

<行動にパターンがあり、こだわりが強い>

  • 落ち着きなく手を動かしたり、部屋の中を行ったり来たりする。
  • 行動にパターンがあり、予定外のことがあると行動できなくなる。
  • こだわりが強い。 etc

注意欠陥多動性障害(ADHD)

注意を払ったり、行動を計画したり統合したりする機能に「滞り」が生じているために、以下のような症状が現れるとされています。3タイプに分けられています。

<多動性・衝動性が強いタイプ>

  • 落ち着きがなく、常に動き回っている。
  • 衝動的に発言するために、相手の会話を遮ってしまったり、自分の話ばかりしたりする。
  • カッとなると、すぐに手が出しまう。 etc

<不注意タイプ>

  • 忘れ物が多い。
  • 部屋を片付けられない。
  • 気が散りやすくあちこち手が出るが、すべて中途半端。
  • 好きなことには集中するが、切り替えができない。 etc

<多動性・衝動性 + 不注意 を併せ持っているタイプ>

↑上記の2つの特性を併せ持つ

学習障害(LD)

文字や数を読み書きする機能の一部に「滞り」が生じているために、一部の学習に「できない」を抱えている状態です。こちらは視力や聴覚に機能的な問題があるわけではなく、また知的な遅れがあるわけでもないにも関わらず、聞く、話す、読む、書く、計算する、または推論する能力のうちのどれかが著しく困難となってしまっています。

  • 読字障害(ディスレクシア)‥「読む」に困難さがあります。
  • 書字障害(ディスグラフィア)‥「書く」に困難さがあります。
  • 算数障害(ディスカリキュリア)‥「計算」に困難さがあります。
女性(ショック.)

でもやっぱり、「できない」と「苦手」の区別がむずかしいわ。「忘れ物が多い」「片付けられない」とかって結構一般的にもあることじゃない!?

そうですね。なので、ここでのポイントは、これらの症状が出ているかどうかではありません。それらが原因で本人が困っているかどうかの部分なんですよ。

「その症状によって困っているかどうか?」がポイント!

例えば、「片付けられない」という症状があったとしても、それで本人が困っていなければ特に問題はありません。 しかし「片付けられない特性」がゆえに、仕事上での書類の整理が出来ずに、いつも大切な書類をなくしてしまう、といったことが続いてしまったり、頭の中もぐちゃぐちゃしているために、言われたことを忘れてしまい仕事に穴をあけてしまう、といったことが多くなった場合、それはちょっと問題になってきますよね。そして、本人も周りの人も困ってしまいます。こういった場合には、何かしらの支援が必要になってくるのです。

女性(腕組み)

なるほど。でもそれって、子どもの場合はわかりづらいわね。

そうなんですよ。なので、子どものうちは何とかやり過ごせていたけど、社会人になってみたら、なんだか仕事が続かないの‥なんだかいつも周りから浮いてしまうの‥となって、そういった特性に気づかれる場合も少なくないのです。

そして、発達期は特に、これからの「のびしろ」としててある場合もあるし、何かしらの「滞り」があって「できない」場合もあるため、その見極めは難しいです。そのため、ケアされずに見逃されてしまう場合もあれば、必要以上に発達障がいの枠にはめ込まれてしまう場合もあり、とても複雑になってきてしまっています。

女性(腕組み)

だから、周りで結構聞くようになったのね。でも親の立場としては、子どもの発達に遅れがないか気にしてしまう気持ちもわかるわ。

そうですよね。しかし幼児期の場合は、脳の機能障がいだったとしてもそうじゃなかったとしても、そこからの「のびしろ」というものをものすごく持っています。なので、ちょっと気になることがあったとしても、まずは様子観察でいいのです。そこでどうしても対処しきれずに困ってしまうような状況になったら専門家に相談していきましょう。

ただここで注意したいのは、安易に診断名だけつけられて終わってしまうケースもあるということを理解しておくことです。

そして大切なのは、専門家に頼るだけではなく、家庭でできることを振り返っていくことも忘れないことです。

家庭でもできることがある!

家庭でできることは大きく分けて2つです。

日々の関わり方を見直していく

一つは、日々の関わり方を見直していくことです。そこで↑の分類は参考になりますよね。「どうしてやらないの!?」ではなく、「やらないんじゃなくて、できないんだなぁ。」と理解できたなら、次は、「どうやったらできるようになるかなぁ。」という発想に変わっていきます。そこで、それぞれの特性に対する対処のコツを調べて参考にし、実践していくといいのです。

食生活の見直し

そしてもう一つは、食生活の見直しです。これは意外と関係性に気づいている人が少ないのですが、食生活のみだれによって「発達障がいのような症状」が出ることも実際にあります。ジュースを飲む習慣を止めただけで多動が落ち着いた、というケースも複数聞いたことがあります。こういった場合は、脳の機能障がいで落ち着きのなさが出ていたわけではなく、白砂糖の摂りすぎにより気分の浮き沈みの激しさが出ていたのだと考えられます。

また、脳の機能障がいにより抱えている「できない」であったとしても、「ミネラル」の摂取量を増やしていくことで、全体の統合がとれるようになり、落ち着きを取り戻した、こだわりの強さがひいた、というケースもあります。

※参照:アスペルガー症候群に希望が!~発達障がいへのミネラル補給の実際例

この場合、「脳の機能障がい」と言っても、それは「故障」ではなくて「滞り」だった、というように考えるとわかりやすいかもしれません。「ミネラル」をきっかけにその「滞り」が解消されたのではないかと推測されています。

女性(笑顔)

そうなのね!「食事」はなかなか気づかなかったわ。

でも、結構、「偏食」の子も多いじゃない!? 子どもって大人が望むものばかりを食べてくれるわけじゃないわ。そういったときはどうすればいいのかしら?

大丈夫です!少しずつ味覚を広げていき、食べられるものを増やしていく、という方法もあります。必ず、何かしらできることは見つけられます。

※参照:食事でわかるの!?~発達障がいに食からアプローチしてみたら

まとめ

いかがでしょうか。「うちの子は発達障がいなんじゃないか‥」と不安になることもあるかもしれませんが、まずは、その子のことをよく観察し、本人の中に、「できない」や「困った」や「つらい」がないかな、と目を向けてみてください。

子どもの場合は、診断名がつくかつかないかはあまり重要ではありません。その子の中にある「できない」「困った」「つらい」を解消していくこと、解消していく方法を考えること、それが何よりも大切になってくるのです。

そして、それを一番よく感じ取れるのは、日々そのお子さんと向き合っているあなた自身ではないでしょうか。専門家は確かに知識はありますが、その子のことをよくわかり、より多くの時間を関わっているのはご家族です。なので、自身の感覚に自信をもって、その子に寄り添ってあげてください。そして、「今、自分にできること」を探し、何かしらの変化をつけてみてください。そこから変わっていくものがきっとあるはずです。