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女性(腕組み)

お友達が「自分がアトピーなんだけど、お腹の中の赤ちゃんは大丈夫かな‥」って心配してたの。アトピーって親から子へ引き継がれるものなのかしら・・?

母親のアトピーは赤ちゃんに影響するのか?

もしご自身がアトピーやアレルギーをもっていたとしたら、妊娠したときに、一番気にかかるのは、これから生まれてくる赤ちゃんへの影響ではないでしょうか。ご自身がそのつらさを知っているからこそ、我が子には同じような思いをしてさせたくないとう気持ちが湧いてくるのが母心ですよね。

でも、ネットで検索しても、情報が多すぎてわかりづらいし・・ そんな状況下で不安なままでいるとストレスで返って赤ちゃんに悪影響になってしまうような気もするし・・ でも、どうしたらいいのだろう・・というのが本音だと思います。

まずは、そんな不安を取り除きましょうね。「自身のアレルギー」との向き合い方、そして「アレルギーの遺伝的要素」について考えていってみましょう。

「アレルギー」には2つの要因がある!

「アレルギーの要因」は2つあります。「遺伝的要因」「環境的要因」です。

「遺伝的要因」というのは、親から子へと引き継がれるものですよね。俗に言う「体質」の部分です。この「アレルギー体質」などは親から子へと引き継がれていきますが、じつは、そんなに気にしなくても大丈夫なのです。なぜかというと、「遺伝的要因」をもっているからといって必ずしもアレルギーを発症とは限らないからです。「遺伝的要因」をもっていても、アレルギーを発症しない子は発症しません。

どういうことかというと、もう一つの「環境的要因」の方が「アレルギー」に大きく影響しているということです。そしてこの「環境的要因」は、排除する努力ができるものなので、そういった知識を持つことで、対策方法も見えてきます。

なので、自分のアレルギーが子どもに引き継がれるかどうかを心配するよりも、アレルギーに負けない体づくり、環境づくりをしていくことを重視していった方がいいですね。

では、どのようにしたら、「アレルギーに負けない体づくり、環境づくり」ができるのでしょうか?

「環境的要因」の対策を考えていけばいい!

具体的には次のようなことをしていくといいと言われます。

*免疫作用が良くなるように、腸内環境をよくすること。
*炎症を抑える効果の高い「オメガ3系脂肪酸」をたくさん摂ること。
*自律神経を整えるために、生活のリズムを整えること。
*ホルモンバランスをよくするために、食事を見直すこと。

女性(腕組み)

??? つながりがよくわかならいわ・・

「アレルギー」というのは「免疫の過剰反応」です。そして「免疫」を考えるときには、「ホルモン」と「自律神経」もセットで考えていく必要があります。ではそれらの関係性をみていってみましょう。

「免疫」と「ホルモン」と「自律神経」

「免疫」とは?

「免疫」というのは、簡単に言うと、体の中を護ってくれている「おまわりさん」です。体の中に異物が入ってきたときに、それらを体内から排除しようとする力だったり、ふだんは体中をパトロールして、異常がないか見回っていたりとする仕事をしています。

この「おまわりさん」の力が弱くなるとどうなるでしょうか? 悪いヤツを退治できなくなりますよね‥ なので治安が悪くなります。悪いヤツらのやりたい放題の状態です。これがすなわち、免疫が低下し、「ガン」や「生活習慣病」といった病気が発症している状態です。

では、この「おまわりさん」」が均衡を保てなくなるとどうなるでしょうか? 権力で抑えられたり、勘違いによる「誤認逮捕」がおきたりすると、やはり全体のバランスは崩れていきますよね。これがすなわち、免疫のバランスの崩れによって「自己免疫疾患(膠原病とか)」や「アレルギー」が発症している状態です。

つまり、「アレルギー」の要因は「免疫バランスの崩れ」なので、そこを整えてあげれば良くなっていくと考えられます。そして、そのバランスを整えるための具体的な方法論が、↑ に出てきた「腸内環境」や「食事のバランス」や「生活のリズム」を整えることなのです。

「免疫」の構図

じつは、この「免疫」たち。とてもおもしろい構図になっています! この「おまわりさん」は、単独ではなくて部隊なのです! しかも「第1部隊」と「第2部隊」という二重部隊になっています。そして、その部隊に指揮を送る司令塔もいます。

つまり、上に出てきた「免疫バランス」というのは、この部隊や司令塔のパワーバランスのことをいうのです。

男の子(まる)

ぼくの大好きな「お侍さん」や「戦国時代」みたいな感じなんだね!

「第1部隊」

いわゆる門番です。「外敵を発見する。」「その情報を伝達する。」などの仕事をしています。よく耳にする「マクロファージ」や「NK(ナチュラルキラー)細胞」がここにあたります。

「第2部隊」

これは本陣です。「情報を受けとり、指令をだす」「外敵を攻撃する。」などの仕事をしています。そしてここの司令塔が「Th1細胞」「Th2細胞」という細胞です。

(この2つの細胞のバランスも「アレルギー」に大きく関わっていると言われています。※詳しくは「不妊症」の背景にある問題とは? ~私たちの体と「環境ホルモン」~ でご紹介しています。)

こんなふうに、私たちの体というのは、細胞どうしの助け合いの中で、チームが形づくられ、守られていっています。なので、この隊員たちの喜ぶ食べ物(オメガ3系脂肪酸や発酵食品など)を送ってあげること、また、きちんと睡眠をとり休ませてあげること、また舞台となっている腸内の環境を整えてあげることで、彼らの働きやすい環境をつくってあげられるといいのです。

「ホルモン」と「自律神経」

また「免疫」には、一緒に情報を共有しあい、一緒に体や心を守っている仲間がいます。それが「ホルモン」「自律神経」です。この2つは、同じ社長のもとにつく部長どうしみたいな関係性ですね。そしてこの会社の仕事は「体の恒常性を保つこと」です。

ホルモンとは?

「ホルモン」とは、体内の細胞でのみつくられる生理活性物質のことを言います。それにより生命や生殖にかかわる活動がすすめられていきます。

「女性ホルモン」「男性ホルモン」「成長ホルモン」などが有名ですが、70種類くらいあると言われます。しかし、まだまだ細か部分はわかっていないようですね。

また、「環境ホルモン」という言葉もたまに聞きますよね。これは、この「体内で分泌されるホルモンをかく乱させる化学物質」のことを言います。(※詳しくは、「不妊症」の背景にある問題とは? ~私たちの体と「環境ホルモン」~ でご紹介しています。)

自律神経とは?

「自律神経」とは、生命の維持をコントロールしている神経のことを言います。よく耳にする「交感神経」と「副交感神経」というものですね。「交感神経」は、がんばり屋さんの部分。そして「副交感神経」は、なまけもの部分です。

結局、これもバランスですよね。がんばりすぎても疲れちゃうし、なまけすぎてもまわらないので、ほどよいバランスが重要となってきます。ここでも、生活リズムや食事リズム等を整えることが、自律神経のバランスを整えることとなっていきます。

お腹の中の赤ちゃんのためには、自身の健康を保っていくこと!

つまり、お母さんが、自身のアレルギーを生まれてくる赤ちゃんに引き継がせてしまうのでは‥。と心配するよりも、自身の健康を保つことの方が、お腹の赤ちゃんの体に還元されていくということですよね。

化学物質

特に「化学物質」は胎盤を通過するものもたくさんあるといいます。気をつけていきましょうね。これが、後々、赤ちゃんにいろんな影響を与え、それこそ「アレルギーの原因」となることもあります。

母乳は?

「アレルギーをもつ母親の母乳はあたえない方がいい!」という情報もあります。たしかに、母乳は、もともとお母さんの血液なので、お母さん自身がアレルギーだとその成分のバランスが崩れているということは考えられます。

しかし、そういったことを気にするよりも、生活の基盤をきちんと整えていき、ゆったりとした心でいる方が赤ちゃんにはプラスになると思いませんか?

気づいた時点から、変えていけばいい!

本来は、「子育ては、20~30年前からはじまる!」と言われます。いま、気をつけていることは、孫の世代に反映されるということです。

でも、妊娠してからだって、子育て途中からだって、遅いことはありません。「気づき」をもてた時点で変えていくこと。それだけで、いつもの毎日が変わってきます。自身の体が変わってきます。我が子の体も変わってきます。

子どもの未来は、お母さんの「気づき」からつくられていくものです。