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女性(腕組み)

「布おむつ」って気になるのよねー。でも、自分にできるかな・・って不安に思うから、なかなか踏み出せないのよねー。

「布おむつ」という選択

「布おむつ」は、「布ナプキン」よりも大変ですよね。産後のからだが大変な中に始まり、自分ペースでできないことばかりの育児の中、頻回に変えるオムツを、いま主流の「紙オムツ」ではなく「布おむつ」にしていくこと自体に、勇気や根気が必要とされ、また周囲の理解もなければ続きません。

「布おむつ」に挑戦してみたけれど‥

「布おむつ」あるある

* せっかく「布おむつ」にしたのに、かぶれちゃった!

「布おむつ」でかぶれると、どうしても「布おむつ」のせいにしてしまいますよね。「紙オムツ」では大丈夫だったのに!って。

しかし、その原因というのは「おむつ」自体ではなく、それに残ってしまった洗剤だったり、乾燥不足だったりとするとも言われます。また「食べたもの」により便の成分も変わってくることから、「食べ物」が原因のこともあるようです。

そういった部分にも、ちょっと目を向けていけるといいかもしれません。

*「布おむつだと、股関節脱臼するよ!」と言われて反対された!

これは難しいですね。「股関節脱臼」に対する「布おむつ」の影響は2つの見解に分かれます。

「股関節脱臼」というのは、赤ちゃんの脚に対しての「締めつけ」や「動きの制限」が原因で起こってしまうと言われるので、頻繁におむつを替える「布おむつ」の方が、足が自由になる時間が多くていい! という意見と、「布おむつ」は、厚みや締めつけによって股関節に負担になる!という意見とで分かれているのです。

これは「どちらが正解?」という話ではないと思います。赤ちゃんの月齢(「ねんね期」―「ハイハイ期」―「あんよ期」等)で、股関節への負担も変わってきますしね。

なので、すべてが「 布おむつ だから悪い!」とか、「 紙オムツ だから悪い!」ということではなく、それぞれが、それぞれに、メリットデメリットをもっている。ということと理解していった方がいいと思います。そして、それらのメリットデメリットを理解した上で、どちらに重きをおくかで選んでいけばいいのではないでしょうか。

女性(腕組み)

よく聞く話よねー。でも確かに、「紙オムツ」だって、かぶれる子はかぶれるし、股関節脱臼になる子はなるわよね。

「布おむつ」取入れのポイント

ポイントは 2つ でしょうね。
* 自分(お母さん)自身が、手間と感じるかどうか?
* 周囲の理解・協力

「布おむつ」を使っていけている人に共通するのは、ご自身が「手間」と感じていない方だったり、周囲に協力体制がある方だったりしますね。

なので、自分が手間と感じでイライラしてしまうのであれば、ムリにやる必要はないし、周囲の理解や協力が得れずにつらくなるんだったら、ムリしなくてもいいと、私は思います。

女性(腕組み)

そうよね。ムリしても続かないものね。

私の場合は、子どもを2人とも「布おむつ」で育てていますが、あまり「手間」とは感じませんでした。「おむつの洗濯」も、(「授乳する」-「おむつを替える」-「おむつを洗う」― etc. みたいな感じで、)育児の中の一環として捉えていたように思います。また、周囲に反対する人もいなく、理解や協力にも恵まれていたため、自然に続けられたのだと思います。

「布おむつ」のメリットは?

*「おむつ外れ」が早い!

これは当然でしょうね。いま主流の「紙オムツ」はとても性能もよく吸収率も高いので、おしっこ数回分を吸収できます。これはお母さん目線でみれば、蒸れずにオムツ換えの回数も減り、メリットが多いですよね。

しかし、子ども目線からみると、「濡れる」という感覚がわからない上、おしっこやウンチはオムツにすればいいと覚えていくことになります。そうなると、やはり親がどんなに頑張ってもトイレトレーニングには時間がかかっていきますよね。

* 体にやさしい!

「布ナプキン」の心地よさを知っていますか?⓵ ~ケミカル品の抱える問題~ でもご紹介していますが、「紙ナプキン」も「紙オムツ」も、実際は「紙」ではなく「ケミカル品」でできています。

それはつまり、体にとっては負担となる部分も多いということ。特に生殖器というのは経皮吸収率の高い場所なので、そういったケミカル品と便や尿や月経血とが合わさったときに、よくない化学反応が起きて、よくない化学成分が揮発する可能性もあります。

また、当てている肌にとっても、布の方がやさしいですよね。

* お財布にやさしい!

オムツって、おおいと一日に10回とか換えていきますよね。なので、使い捨てだと 相当な量を消費します。金銭面の負担は大変ですよね。洗って繰り返し使える「布おむつ」だったら、その分の金銭面の負担は減っていきます。

* ゴミ減量になり、地球にもやさしい!

私たちが年間に出すゴミの量を知っていますか?( → ゴミ問題へ )

特に日本は、世界的にみてもゴミ処理施設の数が群を抜いて多く、「ゴミへの意識」も低いですね。それだけで地球を汚してしまっているのです。 また「紙ナプキン」や「紙オムツ」には「ダイオキシン問題もあります。

「使い捨て」しているものを、繰り返し使えるものに切り替えていくだけで、ゴミ減量化、環境保全につながっていきますので、そういった視点も持っていってくださいね。

女性(腕組み)

そうよね。どうしても自分視点で考えちゃうけど、いろんな視点から考えないといけないわよね。

男の子(まる)

ぼくは赤ちゃんの時から「おむつなし」の「裸んぼ」だったんだって!


「おむつなし育児」

「おむつを当てない」という考え方もある!

「おむつなし育児」というのを ご存知でしょうか? これは、「 おむつ も何もつけない 」つまり「おしりフリー」にしていくということです。

「オムツをして当たり前」という感覚の強い現代社会では、「えーー!?」「垂れ流しにならないのー!?」と思ってしまいますよね。でも一昔前(昭和初期ぐらい)までは、日本でも「おむつなし育児」は当たり前に行われていたことなんですよ。現在でも、世界的にみると、先進国以外の多くの国では「おむつなし」はふつうにやられていることだと言います。

本来の生き物としての機能で考えると、人間の赤ちゃんも、生後数週間から、おむつをつけていなくてもおまるや洗面所やお風呂場などのおむつ以外のところで排泄することはできると言われています。そういう環境や習慣をつけないのでできないだけなんですよね。子どもというのは環境に適合していくので、与えられたように育つのです。

なので、いかに周りの大人が、子が育つ環境をつくってあげられるか? の部分が大切になってきます。

現代的「おむつなし」取り入れ方法

言葉を話さない赤ちゃんでも、きちんと排泄の要求は出しているといいます。それを理解できるのは、やはり「お母さん」なんですよね。「お母さん」の力は偉大ですね。

「おむつなし」のやり方

「ねんね期」は、おしりの下にさらしなどを敷いておきます。そうすることでだんだんと「赤ちゃんの排泄のタイミング」がわかってきます。そのうちに、そのタイミングで、おまる等におしりにあてがってあげるようにすると、そこで排泄ができるようになるのだとか!

そして歩くようになると、自分でおまるやトイレに行くようになります。

現代版「おむつなし育児」は、=まったく「おむつ」を使わない( NOおむつ )ではなく、= 「おむつ」に頼らない( おむつLESS )の育児だと考えましょう!

だから、紙でも布でも、何でも使っていいのです。できるときに、できる範囲でやればいい。何カ月でも、何歳でも、「やってみよう!」と思ったときに、やればいい。

そういった考え方です。


体験談

私がこの考え方を知ったのは、下の子が1歳半くらいの時でした。そこで、この考え方を自分の育児に取り入れてみたんですよね。

下の子は、その時(1歳半くらいで)、ちょうど「トイレに座ってみる」ということを覚え始めていた時期でした。そしてトイレ後、なかなかパンツやズボンを履きたがらないといったことが多かったですね。めんどくさかったんでしょうね。また「裸の解放感」などもあったのでしょう。

そこで私は「べつに、履かなくてもいいんじゃないかな。」と思ったのです。そして、家ではずっと「おしりフリー」な感じになっていきました。

すると、何回かは失敗してしまったものの、そのうちに、自分で勝手にトイレに行って排泄するようになりました。よくよく考えてみると、ペットもそうじゃないですか。最初にトイレの場所を教えれば、何回か失敗はするにしても、覚えていくもの。

上の子の時は、「子どもがおしっこをトイレまで我慢できるようになるのは、3歳くらいにならないと難しい。」と雑誌で読み、「定時排泄がいい!」と思い込んでいたので、「時間でトイレに連れていく」というのに必死になっていたんですよね。でもイヤイヤ期真っ盛りの我が子は、なかなかトイレに行ってくれない・・そのうちに漏らされイライラする・・ みたいな奮闘をしていました。

でも下の子の時は、自分でしたくなったらトイレに行ってできる環境をつくってあげただけで、勝手に覚えていったんです。この時に、「子どもだからできないだろう。」という思い込みで、子どもの可能性を摘んでしまうことがあるんだな。と改めて気づきましたね。

女性(腕組み)

子どもをおしりフリーや裸んぼにしてて、冷えちゃったり 風邪ひいちゃったり しないのかしら・・

体内の水分量

体の中の水分量はライフステージごとに変わります。


( 画像:http://www.aquas5.jp/ より )

体重に対しての水分量の割合は、新生児は約75%、子どもは約70%、成人は約60%、老人は約50% です。この 体内にある水分というのは、暑さからも寒さからも身を守ってくれるといいます。

だから「子どもの着衣は、大人より一枚少なくていい。」というんですよね。もともとが水分という衣服を一枚まとっているようなものなのです。「真冬に半袖半ズボンの小学生」も然りですね。

そして、この水分はクッションにもなるので、小さい子は、ちょっと高さのある所から落ちてしまっても、意外と平気だったりともするのです。

男の子(ふーん)

だから、おじいちゃんとかって、転んだりするとすぐに骨を折っちゃうのかー。

「排泄の自立」は「=精神の自立」になる!

「排泄の自立」は「=精神の自立」にもなります。これは発達論などでも出てくる話なのですが、本当に、自分自身が、「早くおむつ を外さなきゃ!」って気張っちゃっていた上の子と、好き勝手にやらせて勝手にトイレに行くようになった下の子とで、精神面の違いを感じました。

いまは「おむつ外し」に時間がかかる親御さんが多いように感じますが、それは精神面もイコールなのでしょうね。なかなか「子離れ・親離れ」が上手にできていない親子さんが多いようにも感じます。

たかが「オムツ」かもしれません。「オムツは、いつか外れるから、大丈夫!」かもしれません。でも、「オムツ」や「排泄」を通して築かれる親子の関係性というのは確かにあります。

だから「おむつ」に手間をかけたらかけた分だけ、親子の関係性というのは深くなるし、子どもを信じて子どもの好きにやらせてあげられたら、それだけお互いの精神面も自立していくのではないでしょうか。