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女性(ポイント)

「布ナプキン」って、みんな使っていたり、興味があったりするらしいの。でも、あんまりそういう話をする機会ってないのよね‥

「布ナプキン」

「布ナプキン」のイメージ

「布ナプキン」には興味があるけど、「洗濯が大変そう‥」「汚れって落ちるのかな‥」「ものぐさの私には‥」などといったイメージからなかなか取り入れられない人が多いようですよね。また、そもそもの「『布ナプキン』という選択肢があることを知らなかった!」なんていう人も結構いるようです。また、普段、女性同士でも「生理用品」の話をする機会は少ないので、周囲の人がどんなものを選んでいるのかも見えづらいものです。

市販品が当たり前の環境

何に関してもそうですが、私たちは、市販品を買って使うことが当たり前の環境下で育ち、「使い捨ては便利でラク」という感覚が生活の中に寝づいています。生理用品についても、最初に教わるときに「試供品の紙ナプキン」を配られるだけで、「布ナプキン」という選択肢があることすら教わりませんよね。

女性(腕組み)

確かにそうよね。私も、息子のアトピーをきっかけに「生活の見直し」をしていった中で、初めて「布ナプキン」という選択肢があることを知ったかもしれないわ。


「ケミカル品」が抱える問題

しかし、そんな「紙ナプキン」が、私たちの体に様々な影響を与えてしまっている事実があるのです。

「ケミカルナプキン」

「紙ナプキン」とは言いますが、実際の素材は「紙」ではなく「石油素材」です。表面には、(塩素系の漂白剤で)漂白したレーヨン、ポリエステル、ポリプロピレンなどの不織布、内部にも、(塩素系の漂白剤で)漂白した綿状パルプや高分子吸収材、ポリマーなどの吸収促進剤、そして、消臭のためのデオドラント材、香料などが使われています。

そして問題視されているのは、その「安全性」です。

ダイオキシン問題

そんな「ケミカルナプキン」が抱える問題として、まず上げられるのが「ダイオキシン問題」です。

女性(腕組み)

「ダイオキシン問題」って、たまに聞くけど、実際にはどういうものなのかあまりわからないのよね‥

ダイオキシン問題とは?

そもそも「ダイオキシン」というのは、400以上の種類がある「有機化合物」の総称です。そのうちの30種類くらいに顕著な毒性が認められていると言います。

この「ダイオキシン」は、「環境ホルモン」の一種です。「環境ホルモン」というのは、私たちの体内で分泌されるホルモンをかく乱させる化学物質のことを言います。(※ 詳しくは、「男性が弱くなっているのは、「環境ホルモン」のせいだった!」 参照。)

そして、これは、普通の状態で存在しているわけではなく、「何らかの要因があって、化学構成が変わることで発生するもの」なのです。(・・「不完全燃焼で一酸化炭素(CO)が発生する!」みたいなイメージですね。)その「ダイオキシン」を発生させる要因というのが、「塩素を含む物質の不完全燃焼」や「薬品類の合成」なのだそうです。

「ダイオキシン」については、現在は、廃棄物の焼却処理過程においての発生が一番多いと言われています。つまり「プラスチック問題」ですね。「プラスチック」は、塩素を含む物質なので、不完全燃焼だと「ダイオキシン」が発生させてしまうのです。

「不完全燃焼」とは?>

俗に、「800℃以上で燃焼すれば、「不完全燃焼」とはならず、「ダイオキシン」は発生しない。」と言われます。しかし、「800℃以上で燃焼しても、「ダイオキシン」を無害化することは不可能だ!」という見解・指摘する方もいます。


女性(腕組み)

むずかしいわね‥
でも、ゴミを燃やすことが空気を汚していることは事実よね‥

「紙ナプキン」と「ダイオキシン問題」

では、なぜ「紙ナプキン」で「ダイオキシン問題」なのでしょう?

「紙ナプキン」(「紙オムツ」も同様です。)の素材は、「『塩素系の漂白剤』で漂白されたもの」が多く使われています。「塩素」は「ダイオキシン」を発生させる要因でした。

現在は「ゴミの焼却が、ダイオキシン発生の一番の原因!」と言われますが、一昔前は、パルプや紙を「塩素系の漂白剤」で漂白する過程でのダイオキシンの発生がものすごく多く、問題視されていたと言います。

その後、ある程度規制が厳しくなったそうですが、現在でも「紙ナプキン」や「紙オムツ」を製造する過程においては、塩素系の漂白剤が使われているのです。そして、製品となったものに残留している「ダイオキシン」というのも指摘されています。

この「ダイオキシン」には「生殖毒性」というものもあると言います。また「子宮内膜症」「流産」「死産」などとの関係性も指摘されていて、他国では、その因果関係の研究を進めている国もあるのだとか。

また、ナプキンの場合は「月経血」・オムツの場合は「尿」などと、製品に残っている「塩素」が化学反応を起こしてダイオキシンが発生し、揮発ししまっているという可能性も言われています。そして使用後にゴミとなった際にも「塩素を含む物質のゴミ」になってしまうのです。

また「高分子吸収材」に使用されている化学物質も、「皮膚障害」や「代謝異常」を起こすことが認められているものがあるとも聞きます。

ケミカル品は便利ですが、反面に持ち合わせるこのような危険性も知っておきいた方がいいでしょう。

女性(ショック.)

そうだったのね‥ 知らなかったわ‥

では、こんな状況の中で、具体的にはどのような対策をとっていけばいいのか? を考えていきましょう。→「布ナプキン」の ”心地よさ” を知っていますか?② ~実際の取り入れ方~

< ゴミの問題 >

日本には「ゴミ処理施設」がどれくらいあるでしょうか?

女性(腕組み)

自治体ごとにあるから・・ 結構な数よね。

そうですね。数値でみると、いま現在 1200施設弱 のゴミ処理施設があるとなっているようです。

では、この数は多いのでしょうか? 少ないのでしょうか?

男の子(ふーん)

「ふつう」じゃないの?

この数は、世界的に見るとケタ外れに多いんですよ。少し前のデータなのですが(1993年調べのもので)他国との比較の数値が出ています。↓ ※ 現在でも他国との数の比率はそんなに変わりません。

※ 2003年データでは、日本のゴミ処理施設数は 1260カ所 となっており、↑ より減っていますが、それは「施設の巨大化」を意味するそうです。

(参考書籍:「 ひろがれ ひろがれ エコ・ナプキン 」)

「アメリカの焼却炉は日本の8倍の処理能力がある!」とか「日本は国土が狭く埋め立て処理の比率が少ない。」とかとも言われるので、単純に数比較はできないのかもしれませんが、それにしても多いですよね。日本は国土も狭いし、世界人口からみた割合も2%に満たないという状況下でこの数値です。

そして、日本で出るごみの大半を占めている「紙オムツ」や「紙ナプキン」のゴミ・・ これらにはケミカル品による体への影響のみならず、ゴミとして処分されることによる環境への負荷も問題の一つになっているのです。

こういった「ゴミ問題」へも、少し意識をむけていけるといいかもしれませんね。