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アトピーに有効的とされる2つの食事法

女性(腕組み)

【 アトピーにいい食事 】で「玄米菜食」と聞いたかと思ったら、「糖質制限」とも聞いたりするの!? 何がどう違うのかしら‥

この2つを簡単に言うと、

「玄米菜食」 ・・ 穀物と野菜中心で、肉や魚などは少ない方がいい。
「糖質制限」 ・・ 肉や魚は積極的に、炭水化物などの糖質は少ない方がいい。

といった感じです。

女性(ショック.)

ぱっと見たら「正反対」な感じね! どうして、この相対する2つが「アトピー」というくくりでみた時に、どちらも有効とされるのかしら?

じつは、この2つ、よくよく見ていくと、共通点も結構あるのです。その共通点こそ、アトピーに対して有効と言われる所以なのでしょうね。

では、この2つの概念を、よく見比べていってみましょう。

「玄米菜食」と「糖質制限」の違い

「玄米菜食」

モデル

こちらは、農耕民族である私たち日本人の「古来の食の在り方」をモデルにしています。

陰陽の考え方

その根本にあるのは、「陰陽」という考え方です。

少し説明すると、
「陽」は、中へ中へと向かう締めるエレルギー
「陰」は、外へ外へと向かう緩めるエネルギー

この「相反する2つのエネルギー」によって、宇宙のあらゆる現象が起こっていると考えます。

男(陽)がいて、女(陰)がいる。
昼(陽)があって、夜(陰)がある。
というようなことですね。

そしてこれは、絶対的なものではなく「相対的なもの」なのです。
つまり、2つを比較することで成り立つということです。

例えば、カメとウサギであれば、カメ(陰)ウサギ(陽)だけど、
ウサギとハチだと、ウサギ(陰)ハチ(陽)となります。

ウサギは、相対するものによって、(陰)にも(陽)にもなっていくのです。
(陰)(陽)は「絶対的」ではないということですね。

また、陰陽は「互いに補い合う関係性」にあります。
だから、男(陽)女(陰)は惹かれあう。

そして、同じものどうしは反発しあいます。
だから、気の強い姑(陽)強いタイプの嫁(陽)は、対立してしまうのです。

その他、いろいろな定理があります。

そして、これが【食べ物】にもあてはまります。
根菜(陽)葉物(陰)とか、揚げたもの(陽)発酵させたもの(陰)とか。

【体質】にもあてはまります。がっちりタイプ(陽)ひょろりんタイプ(陰)とか。

これが理解できれば、あとは、陰陽のバランスをとればいいのです。
陰性の食べ物と陽性の食べ物をバランスよく食べるとか、陽性タイプの人は、陰性の食べ物を摂っていくといいとか、そういった感じになります。

これが、「玄米菜食」の根本的な原理です。

食べ方

こちらは「自然の摂理に従う」ので、「お腹がすいたら食べる」ことを推奨しています。

歯の形

また、【 歯の形と同じ割合で食べるといい 】とも言います。

私たちの歯は、成人で32本あります。そのうちの20本が穀物をすり潰すかたち【臼歯】、8本が野菜を噛み切るかたち【前歯】、残りの4本が動物性の食べ物を切るかたち【犬歯】をしています。

なので、【 穀物〔6割〕・野菜〔2~3割〕・動物性たんぱく質〔1割〕】くらいのバランスで食べていくのが丁度いいということですね。

「玄米菜食」というと、=「肉を食べない!」といったイメージがあるかもしれませんが、本来、肉を禁止しているわけではないのです。

玄米

また、ビタミンやミネラルの宝庫といわれる「玄米」。
そのような玄米を、積極的に取り入れていきましょう! という考え方です。

「糖質制限」



モデル

こちらのモデルは「先住民族の食の在り方」です。
キーワードは、「高たんぱく・低糖質」

イヌイットとデンマーク人の病気の発症率の違い

例えば、面白いデータがあります! 【 グリーンランドの先住民族である「イヌイット」と「デンマーク人」との「病気の発症率と食事内容(栄養状態)」を比較したもの 】です。この両者は、ほぼ同じ緯度で生活し、同じ程度の脂肪量を摂取量のため、この比較が行われたと言います。

<「イヌイット」>


( 出典:etenews.wordpress.com )

「イヌイット」 は、カナダ北部などの氷雪地帯に住む先住民族で、エスキモー系諸民族の1つです。人種的には、日本人と同じ「モンゴロイド」なのだそうです。


「犬ぞり」で移動する民族ですね。

「イヌイット」は、主として「アザラシやシロクマなどを食べる」という食生活なのだそうです。つまり「動物性の脂肪やたんぱく質を中心とした食事」ということですね。穀物の摂取量は極めて少ないです。もちろん、砂糖の摂取はありません。そのため、「高たんぱく」「低糖質」なのです。そして「たんぱく質」の摂取量が、「イヌイット」は「デンマーク人」の倍近くあると言います。

そして、両者とも、食事の約4割が「脂質」になると言うくらい「脂質」の摂取割合が多いです。ただ【 質 】が違うのだとか。「イヌイット」の方が、俗にいう「オメガ3系脂肪酸」を多く摂取できているそうです。

そして、比較結果。↓

「イヌイット」は、「デンマーク人」に比べて、脳卒中以外の発症率がかなり低いのです。

女性(ポイント)

これはすごいわ! 【 食習慣の違い 】だけで、【 病気の発症率 】がこんなにも変わるのね!!

このように、「糖質制限」を考えるときに大切になるのは、【「高たんぱく」と「低糖質」がセットであること 】です。だから、それを現代の日本で取り入れようとしたときに、「糖質を減らして、たんぱく質を多く食べていこう!」となるわけですね。「肉や魚は積極的に、炭水化物などの糖質は少ない方がいい。」と。

また「脂質の質」も重視されます。「オメガ3系脂肪酸」を多く摂るように推奨しているのです。そして「野菜は肉を食べるためにある!」と考えます。「たんぱく質」と「食物繊維」のセットの食べ方は、腸にとって有効的なためです。

<「オメガ3系脂肪酸」とは?>

「油」の種類の一つです。この種類の油は「炎症を抑える働き」があるため、近年注目を集めています。‥「しそ油」「亜麻仁油」「えごま油」 etc. などの植物油や、魚にも多いです。よく聞く「DHA」や「EPA」というのは、この種類の油のことです。( → 詳しくは アトピー対策にも重要な「油」①~「油」の種類と選び方~ でご紹介しています。)


血糖値の安定を重視

また「血糖値が安定していること」にも重きがおかれます。なので、「GI値」(‥糖質が、食べてから、ブドウ糖に分解されるまでの時間のかかり方)の低い食べ物を推奨しています。

具体的には、「白米より玄米」「うどんより十割そば」「白いパンより全粒粉のパン」のように、白色よりも茶色のものの方がGI値が低いと言われますね。また「たんぱく質」も、GI値は低いです。

食べ方

こちらでは、「お腹がすいてから食べる!」では、血糖値をあげてしまうので、「お腹がすく前に食べる」ことを推奨しています。少量を1日5~7回に分けて食べるなどを勧めていますね。

男の子(ふーん)

へー、おもしろい! いろんな考え方があるんだね!

「玄米菜食」と「糖質制限」の共通点

こんな2つですが、じつは、「共通している部分」もあります。実際のところは、この「共通部分」が重要になってくるのかもしれませんね。

精製食品は取らない方がいい!

< なぜ 削るのか? >

作物というのは、外敵から身を護るために、外部と接触する外皮の部分に多くの栄養を蓄えていると言われます。じつは、「それを削ってしまう」ということは、=「そこに蓄えられたミネラルや栄養素を、すべて取り除いてしまうこと」になるのです。私たち現代人は、すごくもったいないことをしているのです‥

ただ、それらは「外敵から身を護るためのもの」だから、「玄米」で言われる「フィチン酸」のように、人間にとって良くないものもあります。また、現代は「農薬」や「化学物質」も多用されるため、それらも外皮の部分に多くたまってしまっているとも言われます。それらには気をつけていかなければいけませんね。

しかし「一物全体」(‥食材をまるごと使用するという意味合いで使われます。)という言葉があるように、本来は、野菜にしても、肉にしても、【 命をいただく 】という観点のもと、「相手のもっているすべてのエネルギーを、私たちの命に返させていただきます。」という感謝の念を持ち、ありがたく【 すべてを 】いただいていかなければいけないのではないでしょうか?

食前のあいさつの「いただきます」も、由来はそこにあると聞きます。それが、現代社会は「いいとこどりで、あとは捨てます。」になってしまっているのです。

そして、そういった行動は、じつは自分の身に帰ってきています。「野菜の姿と人間の姿は同じになる!」といった言葉を聞いたことはありませんか?‥「栄養素が薄く形ばかりが立派な野菜」そして「中身が幼く、外見ばかり大きな子どもたち・大人たち」‥「最近、皮膚が弱い子が多いのは、野菜の皮を削って食べるようになったからだ!」なんても言われたりします。

まずは、そんな根本を見つめ直す必要があるのかもしれませんね。「削って当たり前」ではなくて、「なぜ、削るのか?」をいま一度、考えてみましょう。

<「精製食品」ってどんなもの? >

では、その精製食品。 どんなものがあるかと考えると、

* 白米
* 白い小麦粉
* 白砂糖
* 精製塩

などですね。

女性(腕組み)

私たちの「主食」が「精製食品」になってしまっているのね‥

~「白米」と「脚気」~

江戸時代、大都市江戸にて、白米が一般庶民に普及したことにより、それが栄養不足の原因となり「脚気」が流行した。ゆえに「脚気」を「江戸患い」という。なんて話があります。

そして、明治以降、国内に広く白米が普及していったそうですが、やはり「脚気」は国民病だったそうです。


~「食べる麻薬」白砂糖~

精製されているので、栄養価も乏しくなっていますが、それだけではありません。糖質がむき出し状態のこれは、吸収が早すぎてしまい、結果として「血糖値を不安定」にさせます。また「依存性」もあるので、際限なく欲するようにもなります。そして、空腹時に入ると「胃の働きをマヒさせる効果」もあったりとするのです。


必要な栄養素をからだに取り入れていく!

【 栄養素が、きちんとそれぞれの細胞に行き渡っていないので、さまざまな不具合が生じる。】という考え方を、どちらもが基盤にもっています。そのため、「栄養素をきちんと摂り、からだに巡らせていきましょう!」と伝えているのです。「その栄養をどのようにして摂っていくか?」の部分においてお互いの違いがあるだけなのです。

つまりは、「○○を食べちゃいけない!」とかではなくて、「自分のからだに必要なものは、何か?」なんですよね。

男の子(ふーん)

なるほどねー。

「食事療法」とは

【 不自然なものの多い現代社会 】それらの摂取は、からだの受け入れのバランスを崩し、結果としてからだに多くの負担を強いてしまっているのです。それを打開するための「方法論」。それが、今いろいろと言われている「食事療法」なのでしょうね。

なので、まずは「自然なもの」を摂っていくこと。そして「栄養」をきちんと細胞にまわしてあげること。 そして、そのために「何が自分に合うのか?」を探していけばいいのです。

自身の「からだの感覚や症状」をきちんと見ていれば、「何が自分に合うのか?」というのも、わかってくるはずです。そういう「からだの声」というのを聞けたときに、「食事療法」というのは、アレルギーのみならず、病気や精神の根源を治す方法としてなり得るのだと思います。

女性(ポイント)

「自分のからだに正直に。」そして「自然に逆らわずに。」が大切なのね!