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「エッセンシャルオイル(精油)」の基本

「エッセンシャルオイル(精油)」とは?

「エッセンシャルオイル(精油)」とは、植物の花やつぼみ、種、樹皮、葉、茎などから抽出されるエキスのことを言います。では、なぜ、わざわざエキスを抽出して「精油」にするのでしょうか?

植物には「自らの身を護るために、自らがもっているチカラ」というものがあります。例えば、強風で枝が折れてしまったとしますよね。その折れた部分をそのままの状態にしておいたら腐ってしまうので、自らのチカラで「防腐状態」や「抗菌状態」をつくり出します。それが、植物のもつ効能として言われる「防腐性」だったり「抗菌性」とするのです。

そういう、植物一つ一つがもっている「チカラ」。その中でも「人間との相性がいい」とされるものが「精油」とされて活用されているのです。

「香り」の効果

「森林のすがすがしい香り」に癒されたり、イライラしていても「香り」を嗅ぐことでふと落ち着いたり、「香り」からふと昔の記憶を思い出したり、etc. ・・「香り」というのは、何か特別なチカラを私たちにくれますよね。

じつは、それには「香りと脳の関係性」というものが言われるのです。「香り」の情報は、鼻から脳へと送られ、それが大脳から、神経系・ホルモン系・免疫系まで伝わっていくそうです。なので、記憶を呼び戻したり、神経やホルモンに刺激を与えたり、免疫系を調整したりとして、心と体に多大なる影響を与えていくようです。

そんなふうに、直接、脳に伝わるものは「香り」だけなのだとか。しかしそれは、良いものであっても、悪いものであっても、ダイレクトです。なので、「香り」を活用する「アロマ」の場合は、特に注意が必要ですね。

選ぶときのポイント

選ぶポイント①

「合成品」には注意しましょう。

まずは「グレード」を確認し、(100%天然のもので、添加物や化学物質の使用のないもののみ、表記が認められている)「エッセンシャルオイル(精油)」を選んでいくようにするといいでしょう。

「アロマオイル」「フレグランスオイル」「ポプリオイル」などの表記のものは「合成オイル」であり、添加物が入っていたりもします。そのため「エッセンシャルオイル(精油)」と同様の使い方をすると、体の健康を損なう結果となることもあります。十分に注意していきましょう。

選ぶポイント②

「エッセンシャルオイル(精油)」は、日光の影響を受けやすいため、通常は「遮光ビン」に入っています。また、フタをきちんと栓できるものやビンの口にドロッパーがついているものを選んでいきましょう。

選ぶポイント③

また、「エッセンシャルオイル(精油)」でも様々だと言います。中には、等級を得ているにもかかわらず、品質の劣ったものや、品質の標準化を徹底していないものあると聞きます。

まず、100%天然のものであるかどうかは成分分析でわかるそうです。なので、成分分析表が用意されていないメーカーのものは避けた方がいいでしょう。

そして、選ぶときの目安にしていくといいのが、「ラベル」に表示されている「学名」「原産国」「抽出部位」「ロット番号」などです。これらを確認していくと、その商品のことがわかってきます。

「学名」は、細かい方が親切です。例えば、「Lavender」(ラベンダー)だけだと、どんな種類のラベンダーかわかりませんが、「Lavendula angustifolia」と書かれていれば、「真正ラベンダー」だとわかります。

「ロット番号」は、メーカーが、安全で高品質なエッセンシャルオイルを提供するために付けているもので、このナンバーから原産地の品質の情報を追跡できます。これは表示することが義務とはなっていませんが、きちんとした品質管理をしているメーカーさんは必ず表示しています。

女性(ポイント)

そうは言われても、なかなかむずかしいわよね‥ そういうところまでフォローしてくれたり、伝えてくれたりするところとつながれるのが一番なのかもね。

選ぶポイント④

また、原料植物の「品質」もわかると安心ですね。植物のもつエレルギーが凝縮されている液体が「精油」なので、その植物の生育環境(土壌の状態や化学肥料や農薬の使用状況の有無など)も大切にしていきたいものです。

「香り」の系統

「香り」には「7つの系統」があります。

フローラル系 ラベンダー、ゼラニウム、ローマンカモミール、ローズ、など
柑橘系 レモン、オレンジ、レモングラス、ベルガモット、など
ハーブ系 オレガノ、コリアンダー、タイム、メラルーカ(ティートリー)、
ローズマリー、マジョラム、など
樹木系 ユーカリプタス、バーチ、など
スパイス系 カシア、カルダモン、グローブ、シナモン、ジンジャー、
ペパーミント、など
エキゾチック系 イランイラン、サンダルウッド、など
樹脂系 フランキンセンス、ミルラ、など

※ 柑橘系のオイルには、「光害性」といって、光によって反応し、肌に刺激を与える成分が含まれていることがあります。紫外線には十分に注意していきましょう。

「エッセンシャルオイルの基本」では、さらに詳しく、それぞれの特徴をご紹介しています。

自分に合うものを選んでいく

これらの中から、「自分に合う香り」を探していけるといいですね。そして、「おなじ自分」でも、その時その時で「合うもの」は変わってくると言います。体調もそうですが、周期や時期によっても違いが出てくるのだそうです。

以前はダメだった「香り」も、「いまは大丈夫!」だったり、普段はダメな「香り」も、風邪をひいてダウンしているときは、なぜか「いい!」と感じたりもすることもあるそうです。なので、食前食後、朝晩、生理前後、体調の良し悪し、etc. その時その時の「自分自身のタイミング」も大事にしていくといいと思います。そんなふうに、「私は○○かな。」「いまは○○してみよう。」 という感覚で、「エッセンシャルオイル(精油)」を上手に活用していけるといいですよね。

「キャリアオイル」の選び方

「キャリアオイル」は、マッサージをするときに、精油が皮膚に浸透していく助けになったり、肌に刺激がないよう働いてくれたりとします。また、皮膚を守る役割も担ってくれます。

100%純粋である植物油で、きちんと使用期限が提載されているものを選んでいくようにするといいでしょう。おすすめのキャリアオイルとして、名前があがるのは、「ココナッツオイル」「スイートアーモンドオイル」「マカデミアナッツオイル」「ホホバオイル」「グレープシードオイル」「オリーブオイル」などです。

自分の「肌質に合うもの」を探してみましょう。また、使用前には必ず「パッチテスト」を行ってください。

「エッセンシャルオイル(精油)」の利用方法

香りをかぐ

香りを吸い込むと、香り成分の刺激がからだ全体へと巡り、記憶や精神面に働きかけます。また、ホルモンにも影響を与えていきます。そこには免疫もつながっているので、免疫のサポートもなっていきます。

方法は2種類ありますね。
*「直接香りを吸入する方法」・・精油をハンカチやコットンに含ませて香りをかぐ等。
*「空気中に香りを広げる方法」・・ディフューザーなどで精油の香りを広げて散布する等。

塗る

精油の有効成分を効率的にからだに取り込んでいける方法です。「直接肌につけることはせず、キャリアオイルに混ぜて使うように。」とされています。その他、製品や会社によって様々ですので、品質や使い方をよく確認してから使用していきましょう。

アロマバス

入浴のリラクゼーションや温め作用に「精油」の働きが加わり、相乗効果が期待できます。

アロマ湿布

患部の痛み軽減のサポートになります。

その他

海外(フランスやベルギー)では、「メディカルアロマ」といって、医療に活用されている国もあるそうです。




※ エッセンシャルオイルを扱うときは、禁忌事項を守り、正しくお使いください。
※ 妊娠中の方や、子ども、敏感肌の方が使用する場合は、特に気をつけてください。
※ こちらは医薬品ではありません。また、効能にも個人差がありますので、ご了承ください。



<参考文献>
「エッセンシャルオイル 家庭医学事典」 アロマツール社 著/訳