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現代食の抱える問題

この間、
「調味料だけでも【本物】に変えるといいわよ!」なんて言われたの!
でも実際、どうしたらいいのかしら‥?
「食品偽造」に「BSE問題」等、何かと世間を騒がせることの多い「食」の問題。
そして、昨今の「オーガニック」や「自然食」ブーム。
実際に「有機」や「オーガニック」にしたことで、→「体調が良くなった!」「アトピーが良くなった!」「子どもがキレなくなった!」等の話も耳にします。
どうして「食」の社会問題がおこるのか?
どうして「有機」や「オーガニック」がいいのか?
何が【ニセモノ】で、何が【本物】なのか?
‥疑問ばかりが湧いてきますね。
では、それらを知るために、
まずら、「いまの日本社会の食べ物の実情」を探っていってみましょう!
農薬
日本は、農薬使用大国です。
韓国と日本で1位2位を争っています。‥他をだいぶ引き離して。
そして興味深いのは、
発達障がいの有病率の国別グラフが、農薬使用量の国別グラフと比例しているということ。
( http://iwj.co.jp/wj/open/archives/242962 より )
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これは、ビックリ!
こんなところにも、関係しているのね‥
添加物
日本の添加物の認可数。
「指定添加物」「既存添加物」あわせて、約800種類もあるそうです。
他国と比較してみましょう。
アメリカ: 133品目
ドイツ: 64品目
フランス: 32品目
イギリス: 21品目
・・北欧は0です。
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ケタが違うわ‥
ちなみに、日本人の平均的な食品添加物の摂取量は【 1日に70~80品目、約11g 】と言われています。しかしこれは、赤ちゃん~高齢者まで含めて計算してあるので、実際の青年や成人はもっと多いと推測されます。
遺伝子組み換え作物
「遺伝子組み換え作物」は、
日本では作ることは認められていませんが、世界一 輸入している国といわれています。
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「遺伝子組み換え作物」って、なーに?
「遺伝子組み換え作物」とは?
簡単にいうと「人間が、人間の都合のいいように、遺伝子を操作して作り出した作物」です。
例えば、「殺虫成分を持つトウモロコシ」
虫に喰われると売り物にならなくなるので、トウモロコシ自体に殺虫成分をもたせて、
「虫が食べると、虫が死んでしまうようなトウモロコシ」が作り出されました。
他にも、「除草剤耐性の大豆」等。
雑草部分にだけ除草剤をまくのが手間だから、畑一面にまけるように「一定の除草剤にだけ耐性のある大豆」等も作り出された。そしてそれらは「除草剤や農薬とセット」で使われます。
それが、さらに事態は悪化しているのです‥
「遺伝子組み換え作物」が作り出されるようになってから十数年経過した現在、雑草にもそれらの除草剤に対する「耐性」ができてきていると言います。つまり、除草剤をかけても、雑草が枯れない事態‥
すると、どうするのか?
さらに強いクスリ(「枯葉剤」など)が使われるようになっているといいます。
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あの、ベトナム戦争で有名になった「枯葉剤」よね‥
そんなものが、食べ物を作っている畑にかけられているなんて‥
「遺伝子組み換え食品」どこで食べてる?
そんな「遺伝子組み換え作物」から作られる食品たち‥
私たちは、そんなに食べているのでしょうか?
意外かもしれませんが、
私たちのからだにそういったものが入ってくる一番は、「肉」だと言われます。
どういうことかというと、
「遺伝子組み換え作物」の輸入量の3/4は「家畜のエサ用」として消費されています。つまり、私たちは、「遺伝子組み換え作物」を食べた家畜の肉を食べている。間接的に食べていることになるのです。
また、残りの1/4はというと、
これは、「原材料表示」に見えないところで使われていると言われます。
実際に「遺伝子組み換えでない」という表記しか目にしませんよね。
じつはそこには「カラクリ」があるのです。
日本の場合は、「遺伝子組み換え」関して、表示義務が一部にしかないのです。つまり「表示しなければいけい食品」が限られているので、そこには使わない。他に使う。といったことがされているのだそう。
例えば、「みそ」や「豆腐」や「納豆」には表示義務があるので使われません。
しかし、「しょうゆ」や「油」には表示義務がないので多く使われているといいます。
その他「加工品」にも多いですね。
( → 詳しくは、「遺伝子組み換え作物に弱いニホンジン」、「加工食品に使われる「遺伝子組み換え」の恐怖~原材料表示はここを見ろ!~」 でご紹介しています。 )
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「「遺伝子組み換え」でガンになる!」なんて話を聞いたことがあるわ。ちゃんと知っていかないとね!
トランス脂肪酸
「トランス脂肪酸」というのは、
「植物油を加工・調理するときに原子の結びつきが変わってできてしまうもの」です。
そして、それには「虚血性心疾患」や「認知機能の低下」などのを引きおこすという危険性があるということが、事実としてわかっているのです。なので、欧米諸国では、表示義務や含有量の規制が強化されている。
しかし、日本はの場合は、何の規制も表示もない‥
そして、国民の認識も低い‥
「マーガリン」や「ショートニング」は「トランス脂肪酸のかたまり」とも言われています。
また、それ以外にも、結構あちこちに入ってしまっています。
( → 詳しくは、アトピー対策にも重要な「油」①、【 食材選びのポイント 】油脂・ソース・トマト加工品・ドレッシング他・だし他 でご紹介しています。 )
不自然に作られた加工品
いまは、「加工食品の作られ方」にも、不自然な部分がたくさんあります。
みそ
本来は、1年以上かけて じっくりと発酵・熟成させて作られるみそ。
そして菌を生きたまま摂取していことが「からだにいい!」と言われますよね。
しかし、いまの日本は「大量生産大量消費の国」
作る時間を短縮するために「発酵促進剤」を入れ、店頭に並んでからは発酵されては困るので「加熱処理」をして菌を殺すということをしています。
‥そういった「みそ」は、【本物】ではなく【ニセモノ】ですね。
塩
塩は、法律も関わっています。
明治時代 「塩専売法」という法律ができ、国が塩の生産を独占してしまいました。そして国は、生産効率を上げるために、効率の悪い伝統的な塩田を廃止してしまったのだそうです。
そして 生産効率のいい「イオン交換膜法」という方法に切り替えていった。
しかし、この「イオン交換膜法」で作られる塩は、純度が高くミネラル分がほとんどなくなってしまっているといいます。‥【ニセモノ塩】ですね。
【本物の塩(本来の天然塩)】というのは、不純物(「ミネラル」)がたくさん入っていて、それが「私たちのからだにかかせない栄養素」となっていくのですが、
【ニセモノ塩(不自然に精製してしまった塩)】は、「ナトリウム」だけが残されたものなので、私たちのからだのバランスを崩してしまうのです。
※「ミネラル」というのは、チームとなって初めて機能するので、その一種類だけを摂っても効果がないと言われるのです。
( → 意外と知られていない「ミネラル」のこと② ~なぜ「ミネラル」なのか?~ 参照。)
そんな中、がんばって、日本古来の製塩法を復活させてきた人たちがいました。
そしていまは、法律も廃止され、「天然塩」も復活してきているのです。
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「塩」には そんな歴史があったんだね!
しかし、まだまだ「精製されている【ニセモノ塩】」が多いのは現状です。
( → 「塩」についても、【 食材選びのポイント 】塩 でご紹介しています。)
砂糖
砂糖も同じです。よく「白砂糖」は良くない!」と言われますよね。
「白砂糖」も「不自然に精製されてしまっているもの」です。
そうやって精製度が高くなるほど、ミネラルや栄養素も奪われてしまっています。
また、「むき出しの糖質」というのは、からだにとっての負担も大きくなると言います。
すぐに吸収されてしまう糖質は、まず、血糖値を急激に上げてしまう。
するとからだは、血糖値を下げようとする。
‥そうやって、血糖値が激しく上下してしまう。
すると、その調整のためのホルモンを出している「副腎」が疲労してしまいます。
<「アトピー」と「砂糖」>
アトピーの炎症を抑える効力をもつ「ステロイド」というのは、本来、自分のからだから分泌されるホルモンです。このホルモンを出しているのも「副腎」という臓器。つまり、「副腎が疲労する」ということは、=「アトピー症状は悪化する」ということにつながるのです。
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そうそう、アトピーの子って、砂糖と相性が悪いのよね!
なので、できるだけ「白砂糖」は避けていくようにしましょう。
ただ、こちらは、加工品にたくさん入っているので、目に見えにくいですが‥
( こちらも、→「砂糖」をやめれば 花粉症が良くなる! で気をつけ方をご紹介しています。)
どう向き合う?
私たちが、普段、何気なく食しているものの中には、こんなにもたくさんの化学的なもの
が混ざりこんでしまっていたり、不自然な形にされてしまっていたりとするのです。
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ビックリだわ‥
そして、それを 知らないうちに食べさせられている‥
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知らなかったなー。
食材一つ一つについての、安全性を重視した場合の「選ぶポイント」を、【 食材の選び方 】でご紹介しています。ぜひ ご覧になり、日々の買い物のヒントにしていってもらえたら幸いです。
いまの状況下で選択できるもの
そして、まず出てくる、
「あんまり気にすると、スーパーで買えなくなっちゃう!」
「無添加・無農薬って、いいけど 高いよね‥」等の 不安や疑問‥
でも、【 ポイントを知るだけ 】で、
スーパーも上手に利用していくことが出来るし、何よりムダが省けていきます。
あとは 「どこにお金をかけていくか?」の自分判断で良くなる。
だから、不安を抱えたままではなく、「仕方がないから‥」と諦めるのでもなく、
【 いまの状況で、何を選択していけるのか? 】~それを考えていってみませんか?

意識してみると、結構いいお店はいっぱいあるの!
「オーガニック商品を積極的に取り入れているスーパー」
「こだわりのものを提供している生協」
※一口に「生協」といっても、こだわりの度合い等はそれぞれです。
なので、よく内容を見比べてから選びましょう!
また、いまはネット環境もいいので、
「こだわりの食材を宅配サービスしてくれるところ」も利用しやすいです。
「信頼のできる自然食品店」
※「自然食品店」と 名ばかりのところもあるので 注意しましょう。
「地元の有機農家さん」と直接つながっていくのもいいですね。
やはり、化学的なもの、不自然なものは、自然の個体である私たちのからだには、
プラスにはなりません。‥むしろマイナスになります。
だからこそ、「日々の食べ物」に意識を向け、大切にしていってみましょう。