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「スパイス」さえ揃えられれば、お家でも簡単に作れるのよ!
スパイスカレーを作ってみよう!
スパイスを揃える!
スパイスの種類
スパイスには、「ホールスパイス」と「パウダースパイス」があります。
「ホールスパイス」は、粒状のもので、最初に「テンパリング」といって、油と一緒に熱して油に香りや成分を移します。(スパイスの成分は水よりも油に溶けやすいためこのようにすると効果的なのです。)
「パウダースパイス」は、すでに粉状にされているもので、風味づけ・色づけに、煮込む段階で加えます。パウダーは使いやすいのですが、やはり粉にしてあるため酸化の進みが早いので、密閉をよくし、冷暗所で保管し、早めに使い切りましょう。
スパイスの購入の仕方
「スパイス」はスーパーでも売られていますが、少量での取り扱いだったり、種類に幅がなかったりしますので、「スパイス専門店」などを利用して購入することをおススメします。ネット注文が便利ですが、近くにそういうお店があれば行ってみるのもいいですね。
また、そういう専門店だと、すでに「カレー粉」としてのスパイスミックスが出来ていたり、さまざまなカレーのレシピが公開されていたりともするので、手軽にお家のごはんに取り入れていけると思います。
「スパイスカレー」の作り方
家庭で簡単に出来る「基本の部分のレシピ」をご紹介します。あとは、そういった専門店などで公開しているレシピ等を参考にしながら、それぞれのご家庭に合うように、自分なりのレシピにしていってくださいね。
【 野菜カレーレシピ 】 4人分目安
* 玉ねぎ 1個
* 人参 1本
* じゃがいも 2個
※ その他、お好みの野菜:ごぼう、大根、さつまいも等
( その他 )
* しょうが 1片:親指大くらい
* にんにく 1~2片
* ホールトマト缶 200g( 生のトマト、トマトピューレ等でもOK! )
* 塩 大さじ1/2
* 砂糖 大さじ1
※ お好みでみそ(八丁みそがおススメ!) を入れてもいい。
* 水 400ml (ブイヨンやガラスープだとコクが出る!)
* 油 (なたね油がおススメ! 太白ごま油やオリーブオイルでもOK )
( ホールスパイス )
* カルダモン 5粒
* グローブ 8粒
* シナモン 1片 5㎝位
* クミンシード 小さじ1位
( パウダースパイス )
* コリアンダー 大さじ2
* ターメリック 大さじ1
* クミンパウダー 小さじ1
* チリパウダー 小さじ1
※ 辛みを控えたい場合は、チリパウダーを →パプリカパウダーで代用するといい!
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玉ねぎはみじん切り、その他の野菜は、食べやすい大きさに切る。しょうが・にんにくは、すりおろす。(みじん切りでもいい。)
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油をひき、玉ねぎを炒める。最初は強火で混ぜずに火を通すといいです。玉ねぎは水分が多いので、しばらくは混ぜなくても焦げません。
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底が色づき始めたら、中火にして、木べらで混ぜながらあめ色になるまで炒めます。半分ぐらいの量になったらOKです!
→ 出来たら、火からおろし、皿に取っておく。
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鍋に「ホールスパイス」と油を入れて、鍋をゆすりながら中火で炒る。※ スパイスの香りと成分を油に移すことを「テンパリング」といいます。カルダモンやクミンシードがほんのり色づいてきたらOK!

本場では、結構な量の油を使うそうなの! でも、家庭では、大さじ1~2程度の量の感覚でいいと思うわ!
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しょうがとにんにくを加えて炒める。さらに、炒めておいた玉ねぎを加える。ホールトマト、水、野菜を加えて煮込み、トマトの酸味をとばす。
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さらに「パウダースパイス」を入れて煮る。(「パウダースパイス」は、とろみづけにもなります。)※ クミンシード以外のホールスパイスは、パウダースパイスを入れる前に取り除いておくといいでしょう。
スパイスの香りがたってきたらOKです!

お肉を入れる場合は、別にお肉を焼いてきちんと火を通してから、このタイミングで入れるといいみたい! また、事前にヨーグルトなどに漬けこんでおくと軟らかくなるのよ!!
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塩と砂糖で味つけをすれば、完成!
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可愛く盛り付けてみましょう!!※ ごはんは少し硬さがあった方がカレーに合います。白いご飯よりも「麦ごはん」や「玄米を混ぜたごはん」「雑穀ごはん」等の方がいいですね。
まとめ
「薬食同源」という、中医学(「中国医学」「漢方医学」とも言われます。)の言葉があります。ちょっと難しいように感じますが、いま、何かと言われる「薬膳」と同じような考え方です。「命は食にあり、食誤れば病いたり、食正しければ、病自ずと癒える」と記され、薬を飲むことと、食べることは同じ という中国に数千年前から伝わる思想なのだそうです。
また「中医学」というのは、=「バランス医学」なのです。「栄養のバランス」「体内のバランス」「自然とのバランス」「環境とのバランス」を大切にしながら、病気を診ていき、「薬用植物の効能」を利用してアプローチしていくという医学。
そこでは、病気の分類を、
①「理想」
②「未病」
症状としては出ていないが、ちょっとしたきっかけで不調を起こす状態。
③「病気」
症状として出ている状態。
の3つに分け、「未病」からを、治療の対象としているといいます。
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私たちの感覚だと、「病気」って表に出てきて初めて考えるものだけど、それより前の「体のバランスの崩れ」から直していった方がいいっとことよね。
そうですね。「気圧の変化」や「疲れ」などの「ちょっとしたきっかけで起こる不調」というのは、そういう「体の中でのバランスの崩れ」の現れだと考えるのです。
いまの社会、そういう見えないところに起きているバランスの崩れというものがたくさんあるように感じませんか? そう考えると「社会自体も「未病」の状態」なのかもしれません。
そして、「カレー」のような料理が、日本でも、世界でも、こんなに好まれ親しまれているのには「スパイスの効能」というのが大きいのでしょう。この「いろいろなバランスが崩れている社会」で暮らしている私たちの体は、自ずと、そういう「自然のパワー」を欲しているのかもしれませんね。
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すごいね、スパイスカレー! ママにつくってもらおう!