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日本の水道水の塩素投入量は世界一!

「日本の水道水の塩素投入量は世界一!」・・こんな話をあなたは知っていますか?

各国の水道水内の塩素量の規定を、各国の水道法に基づくデータから具体的な数値で比較してみると、

日本 : 0.1ppm 以上(上限なし)
WHO : 0.5ppm以下
アメリカ : 0.5ppm以下
フランス : 0.1ppm以下
ドイツ : 0.05ppm以下
オランダ : 0.2ppm以下
ウィーン : 配水管内で0.05ppm以下
イギリス : 給水栓から、塩素は検出されないこと

<1トンの水に、0.1グラムの不純物が入っていることをppmといいます。>

女性(ショック.)

どうして日本だけ「以上」なのかしら‥
これじゃ、いくら入れてもいいことになってしまうわ‥

他国はみな上限を規定しているのに対し、日本は下限を規定し、上限を定めていないのです。実際のところは、地域により様々ですが、1.0ppmを超えているところも多いようです。

ちなみに、学校のプールにおける規定量は、
「どの部分でも 0.4㎎/l以上、1.0㎎/l以下 であることが望ましい」です。

※ppmは比率、㎎は単位なので、微妙な違いはありますが、だいたい同じくらいです。

男の子(虫眼鏡)

じゃあ、プールよりも水道水の方が塩素が多いあるってこともあるのか! ちょっと嫌だな‥

「日本における水道水の歴史」と「2つのろ過方式」

東京都水道局トピック第26回浄水処理の項目より

なぜ、日本の塩素投入量はこんなにも多いのでしょうか?
まずは、日本の水道水の歴史からみていきましょう。

「緩速ろ過方式」

もともと戦前の日本では「緩速ろ過方式」といって、微生物の力で水を浄化するシステムをとっていました。

女性(笑顔)

「微生物で力で浄化!?」そんなシステムもあったのね!

微生物のチカラはものすごいもので、もともとある森林の水、土壌‥ etc. それらのすべてが、微生物が働くことによって維持され恒常性を保っているのです。そんな「微生物たち」は、 私たちの生活のみならず、地球上のすべてのものにとっての「縁の下の力持ち的存在」と言えるでしょう。

「急速ろ過方式」

転機は戦後です。そんなシステムが、GHQにより「不衛生」と判断され、塩素投入を命じられたと言います。

男の子(虫眼鏡)

そうなんだ! そんなこと教科書や授業で習わないなー。

そして、その後、日本は工業化が拡大し水質が悪化していきました。ゆえに、さらに塩素投入量は増えていきます。

さらに1960年代後半以降( 高度成長期以降 )は、処理薬品を用いる「急速ろ過方式」というシステムに、ろ過システムが変わったと言います。これは、比較的小さな浄水場で済み、短時間で大量の水をろ過できるシステムです。

しかし一方で、「不純物やからだに影響をおよぼす細菌を取り除く効果はない」のだそうです。では、そのすり抜けたものはどうするのか? → ここで「塩素で酸化処理」となるのです。そしてこのシステムは、結果として、あの毒性が指摘されている「トリハロメタン」の発生の原因にもなってしまっています。

また、凝固剤として使われる「ポリ塩化アルミニウム」というものがあります。これは、水に溶けだしてしまうので、水道水に残留してしまうのだとか。「アルミニウム」というのは、「アルツハイマー病」や「腎機能不全」との関係性が指摘されている重金属で、「環境ホルモン(・・人体によくない影響を及ぼす化学物質)」としても問題視されているものです。

女性(ショック.)

結局のところ、そういう「効率性」や「利便性」って、反面で、たくさんの問題も背中合わせに持っている。と言うことなのね‥

その後、水道水の安全性が不安視されたことで、一部、法律の改定はされたようです。しかし「目安量を示されただけ」に留った。結果の現況です。

しかし近年では「塩素に頼らない「オゾン・活性炭処理」や「緩速ろ過方式の復活」などの取り組みが、一部自治体で検討されている。」とも聞きます。ご自身の自治体ではどのような取り組みがされているでしょうか? まずはそこを調べてみましょうね。


水質汚染の原因はどこに?

女性(腕組み)

日本って、「水が安全!」「水資源が豊か!」っていうイメージなのに、どうしてこんなに状況が悪化しているのかしら‥?

「日本は水が安全!」というイメージだが‥

何をもって「安全」と言えるのか?

日本の水道水の水源がどこからきているか? と言うと、これは「川、ダム、湖などの表流水」と「地下水」との2つに分けられます。それらが、浄化されて、私たちの家に供給されてくるのです。その消費割合としては、

大量に利用する工場や施設では、「表流水系」が 約3割、「地下水系」が 約7割、
一方、一般的な水道水は、「表流水系」が 約8割、「地下水系」が 約2割、だと言います。

でも、よくよく考えてみると、

「表流水」・・ 酸性雨、排水 etc.
「地下水」・・ 放射性物質、化学物質、化学肥料 etc.

と言うように、「汚染の問題」はたくさんあるのです‥

水質汚染の一番の原因は家庭からの排水!?

「水を汚染している!」と言うと、一番に「工場排水」をイメージしませんか? 特に「水俣病」や「イタイイタイ病」のような、工場排水が原因で大変な公害となったもののイメージはとても強いものです。しかし、いまは、そんな歴史からの教訓も含め、企業努力によって「工場排水による水質汚染」の度合いは、とても低く抑えられていると言います。

では、何が汚染の原因となっているのか?

じつは、いま、水質を汚染している7割は「家庭からの排水」なのだそうです。そして、安くて便利な化学製品(台所用洗剤やシャンプーや石鹸 etc.)が出回るようになった時期と、川が急激に汚染されはじめた時期とは重なるとも言われます。

また、私たち一人一人にそういった意識がないことも、状況の悪化を招いているのです。

例えば「コップ1杯のジュースを、魚が住める環境に戻すためには、おふろ23杯分の水で薄める必要がある。」と言います。「天ぷら油だったら、おふろ330杯分」です。 安易に、何でも排水として流していませんか? 安易に、化学物質タップリの洗剤や石けんを使いすぎていませんか?

女性(頭をおさえる)

なんだかショックだわ‥ 無意識のうちに、私たちが一番に水を汚しているなんて‥

「日本は水資源が豊か!」というイメージだが‥

「日本は水資源が豊かである!」と言うのは、じつは「錯覚」なのです。たしかに日本は雨は多いのですが、山が多いために、大半が川から海へと流れ出てしまっていると言います。自治体が水を安定的に供給しているのも、じつは、結構なご苦労があってのことなのです。

地下水

いまは、「放射性物質での汚染」が深刻です。その他、いろいろな化学物質も「地下水汚染」の原因となっています。・・草取りが面倒だといって撒く「除草剤」や作物に使われる「農薬」・・ そして、意外と知られていませんが、畑の土に施される「化学肥料」もその成分の半分は地下水へと流れ込み水質を汚染していると言います。

日本は、農薬大国であり、化学肥料大国であり、最大の放射能汚染と言われるフクシマの原発事故の問題も抱えています。そんなふうに、地下水とて「安全」とは言えない状況に陥っているのです‥

「意識すること」で変えていけるものもある!

環境先進国のヨーロッパでは、国・企業・民間をあげて「地下水の保全・保護」が進められていると言います。

具体的には、

* 除草のための農薬を止める。
* 有機肥料を使う。
* 虫対策にはテントウムシなどを活用する。

といったものです。

女性(腕組み)

そういうことが「地下水保全」につながるのね。じゃあ、私たち一人一人の意識だけで変わっていくんだわ。

【 意識するだけ。】・・それがとても大きな効力を持つことは、じつはたくさんあるのです。

なので、ぜひ、この現状を知り、「水」や「排水」といったものに意識を向けてみましょう。そこから変わってくるものが必ずあるはずです。

では、現状の中での「水道水に含まれる塩素」に対して、どのような対処をとっていけばいいのか? をご紹介していきます。→ 「日本の水道水をそのまま信用してはならないその理由② ~水道水の塩素除去対策を伝授~」 へ。